もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

改めて読んでみた感想

読了しました!

旧ブログ見ると、一度は読んでいるのかなぁ?

でも今回腰を据えて隅から隅まで読みましたよ。

 

その上で改めて感想・・・。

まずは徳永桂子さんの絵から。

旧ブログの頃はただただ眺める、という感じだったと思うけれど、改めて、良くこんなに細かいところまで描けているなぁ~!という驚きの方が今はより感じるかな。全体の樹形と細かな枝振りにも感嘆するけれど、各ドングリの雄花・雌花の描き分けにも。そして雌花のヒゲみたいな物なんかも。

そしてほぼ全種のどんぐりを取材に出かけたのだから凄いですね。

また、全てのどんぐりの発芽も試みたことも。

本格的なボタニカルアート、以前はなんだか敷居が高く感じられてしまった私ですが、この頃はその良さや緻密さを眺めて楽しむことができるようになった感じです。

アカガシの新葉の感じなんか正にそうだ、と思えるのは実際にアカガシを見るようになったから感じられることだね。

面の木のミズナラ、確か覚えているあの木だよね。

 

そして、北岡さんの解説、やはり若干ブナ寄りという感想は同じだけれど、どんぐりの見分けから取り巻く生態系(他の生き物たちとの繋がり)、そして植生という視点で語られているので、やはりじっくり読むことをお薦めします。以前は多分そこまで読めなかった・・・。表と裏の見返しの常緑樹と落葉樹のどんぐりの見分け方が面白い。常緑樹の場合はまずどんぐりのお尻から見ていくのね・・・。

植生の変化の図も載っています。実は誕生のいきさつも知っている私。

 

でも、やはり初心者向けとしては別の本の方をお薦めして、もう少し詳しく知りたい人のためにある本だと思うのは以前の記事と変わらないかな。

 

とはいえ、どんぐり(この本ではシイやクリ、ブナも含め)と言われるブナ科の樹木を俯瞰して記述するというのはなかなか無いことかもとも思うのです。

さて、モンゴリナラ、今じゃフモトミズナラ、なんですが種としてどう決着したのかな?

(別の資料には、ミズナラがやせた丘陵地に残存した物と考えられる、と記載されています。)

 

さて、また別の記述本などを読んで自分の原点を見てみたいと思っています。

色々な方の所を見てきたり違うところを見たりしながら、以前のような手放し礼賛とは違った視点で立ち戻ってきたというのは人生の必然なのかも知れない。

そこにちょっと時が経ってしまったなぁ、と感じてもいますが。

 

*最近徳永さんによる世界編が新たに出たようです。解説は別の方。ですがなかなか手がもう出ないねぇ・・・。

 

ドングリの樹で私が好きなのは、常緑樹ではアカガシ、落葉樹ではフモトミズナラの新緑が好きなのと、ミズナラに再会したいです。ブナも好きですよ。