もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

春の訪れの兆しの喜びと・・・・・怒りと。事の経緯について。

国定公園第3種特別地域でもある、田原市蔵王山頂上駐車場周辺伐採の経緯について、ここでは述べていきます。

 

ここで樹を伐採する予定を知ったのが、前の記事にも書いた2月上旬のこと。関わりのあるところからそうするという話を聞いたのでした。

藪があってゴミが溜まっている、電気を頂上施設に送る設備に蔓が覆ってきているので、電気がそれで止まってしまうと困る(これは伐採しても仕方ないしいいけれど)、桜とあじさい以外は全部伐る(また桜(ソメイヨシノ)偏重なのか~(1月の岩屋緑地の過剰な桜植樹例も;)と言う理由でした。

 

真っ暗な気持ちでこの話を知ってから過ごし、知っている方に相談したりして、内お一人は市の方にも問い合わせ下さって、国定公園で、伐採には許可申請が幾つもいるので、むやみにはやらないはずだ、と言われたりしていたのですが、結局こちらでも問い合わせたところ、別場所の申請済みの所の延長線で伐採しかけていたとのことで、注意された、とのことでした。

一旦、これで安心か、とも思ったのですが、不安が無かったわけでもない・・・。

そして出かけてみて、結局の所、最初に聞いた話に近い形で伐採がされていたことに気がつきました。

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眺望が出来るような形で伐採されていました。

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2022年3月14日時点での画像。

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2021年1月3日

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2021年8月24日

改めて再度、今度は公園法担当の愛知県に訪ねたりもしたところ、何と「低木層維持のため、高木を伐採して光が当たるようにしたもので、それには許可申請をする必要がない、また、第三種地域なので、申請したとしても許可されたでしょう。」という回答でした。

「低木層維持」って・・・。

画像見た限り、林の維持に配慮した伐採方法とは見えず、三河湾を見やすくするために伐った感じにしか見えないのですが。それに最初のお話しにそんな意図は感じられませんでした。

 

相談に乗って貰った内一人からは、「いくら環境基本計画を作っても、結局適当な理由を付けて伐採されてしまうのでがっかりだ。」とメールいただきました。

 

疑問と課題、これからのこと。

色んな方に、このことでコメント等頂いたのですが、

岐阜県高山市の城山公園と言うところで、やはり北アルプス全貌を見渡せるようにと、市民からの要望で樹を伐採することを決めたらしいお話しを教えて貰いました。

ただし、、そこには環境に詳しい専門家などに意見を聞き、環境への影響も無いと評価を得た上での計画実施に至るそうです。

勿論、その内容が妥当なものになるのかまでは、分かりません。

ですか、こちらの今回の記事のケースでは、そうした手続きを経たという話も聞いていないです。

環境を本来維持するべきための方策や、岩屋緑地での様に、違った意味合いでの森作りのための税金だったりするものが、元或る森林伐採のための免罪符扱いにされてしまうことは残念であるし、あってはならないことのはずです。

これには市井の人の環境観の乏しさも影響していると思うのです、溜息。

田原市にはこの場所のように、県立自然公園、国定公園などがあって、観光優先のためにこの資源を結果的に損ねてしまう動きにならないよう、事前に第3者的な環境方面に詳しい所への打診や意見を聞いて判断するなどのルールや手続きを行っていく仕組みを作っていって欲しいと思います。

 

なんか、もう本当にやるせないし、こういった話が続くとやさぐれそうです。