生きもの地図が語る街の自然(自然史の窓1)浜口哲一 岩波書店(1998年)
先記事のマツムシのコメントで引っ張り出したこの本を。
二つ前の旧ブログには紹介したかも知れませんが、ここでは初ですね。
平塚市の博物館学芸員をされていた方が、市内の指標となる生きものを調べることで、都市化による生物の変遷、豊かな環境がどれ位残っているのかを示された本です。
2回は読んでいるけれど、また読まなければ。
指標として出てくる生き物たちは、タンポポ、セミ、カエル、アシナガバチなど、身近で特別ではない、けれど種を見ることで環境が語られる生き物たちばかりです。
実は、市内の博物館ボランティア、20数年ぶりに復帰、いや再びの新入りになっているわけですが、最初の新入りの頃、お世話になった学芸員さんも「この本、良いですよ!」と言われていて、読んでみて確かに、と実感したのでした。
一見地味でおしゃれさは無いですが中身は良いですよ。まるで滋味あるスローフードのようなと例えておきましょうか。
著者の方は残念なことに故人となられてしまいましたが、「放課後博物館へようこそ」という本も書かれていて、それもとても面白かったです。