もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

マツムシ

昨日から、自宅近くでマツムシが鳴き始めました。

大分昔に表浜海岸に来たら、沢山のマツムシが鳴いていたのを聞いています。

近所でもごく普通に声を聞くことが出来ます。

 

所が、尾張方面ではもうあまりいないらしいのです。

このことを田原の人に話すとびっくりされていました(田原でも割と普通にいるらしい)。

 

近所は、町内にいながらそこそこ自然観察が出来る場所です。

団地の実家にいた頃は、わざわざ各地観察会開催地に出かけて出会っていた生きものが町内で出会うことが出来ます。

マツムシも。

これこそ東三河の魅力だと言えますね。

 

しかし、だんだんいなくなった生きものも増えてくるようになっています。

こうしたことをどうにか止める方法はないものか。

気付いたら、もういなくなっていた、となる前に、同じ地域の生き物たちのことを知って貰い、どう付き合っていくべきなのかを考えたい・・・。

 

世界的な環境への脅威も含めて、考え、暮らしていきながら。

 

それこそが、「自然派」だと思うのです。

地球は人だけが生きているのではないから。

 

マツムシやカイツブリ、各種トンボ、鳥や虫、ニホンイシガメが、幻となってしまわないように。

生き物たちの滅び、生物多様性の劣化は、私達の文化の崩壊でもあるし、気付かないだけで人との繋がりもあるのだから私達にもいづれ跳ね返ってくる問題だから。

 

なかなか今のコロナ禍で、思うようにはいかないけれど(今は耐え時)。

 

「自然が豊かな、」という枕詞が着くこの地域の自然のこと、現状のこと、もっと良く知って欲しい。

なのになんだかイベントややたら反ワクチンとかノーマスクが自然派の代名詞みたいになっているこの頃は、嘆かわしく、やはり自然という物を科学的にではなくて人側の都合や主観でしか見なさず、生きものや環境、特に現地のことを考えないで二の次、三の次にしてしまっているのは、小野木先生が本で書いたような「何やら肝心なものが忘れられ、底の浅い表面的なもの」な世の中なのに違いないと思ってしまうのです。