もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

何のために自然を見ているのか(私の場合)

10月後半から今日まで。主に地域の諸行事や家族の用事で立て続けに忙しい日々が続いていました。

ちょっと一息付けたので、かかれなかった諸々取り掛かりたいと思います。

地域の行事に参加して思う事は、お世話になってありがたいと思うのと、一般の人の感覚と私の(特に自然に対する)思いや感覚とは大きくずれがある、ということです。

世の中が、もう少し、自然生態系と旨く折り合いながら暮らしていく社会になるのにはどうしたらいいのだろう?

 

子どもの頃から自然の景色や花、森などをぼ~っと眺めているのが好きでした。

やがて学生時代に野鳥に、そして一旦勤め人になって遠ざかるも、実家近くでの観察会参加を通して自然環境について親しみながら考え、過ごしていくことが日々の生きる喜びや楽しさになり、今の豊橋に移ってからも半ば日常にまでなっている私です。

 

今近所で自然を見るようになったのには、実家の瀬戸時代の頃の観察会の恩恵が大きいことはベースにありながら、

しかし離れざるを得ない出来事があって、

それまで教えて貰いながら山々の自然を見、自然観察指導員になったとはしても、最初は教えて貰ったことを周りに伝える、という感じだったことと、

山などの自然豊かな場所の生きものを見ていても、足下の身近な自然環境の事はあまり見てこなかった事、

自分自身で自然を見て、調べて、確かめる、と言ったことが無かったことに気が付いたからでした。

 

また、私は車の運転できる場所が限られていて(汗;)東三河は割りと限られた場所しか車では行けず(東三河では車使えないことは結構デメリットかも)、または公共交通機関でしか行ける場所が無く、子育て期はそちらに主力を置かざるを得なかったため(というかそうでないと後悔すると思った)、近所の自然をおのずと主に見るようになって行きました。

他の方も言っているのですが、東三河は例えば、尾張の団地にいた頃は、観察会に訪ねていって見ていた自然の生きものが、すぐ近くで見ることができる、という利点があると思います。近所もそんな場所であったりする(割りと)。

(瀬戸は山が多いけれど、気軽に観察しに訪ねにいけるような場所は実は限られていて、女性一人でおいそれとは全エリアでは行ける場所は少ないと思います。)

 

豊橋に来てからは、自分の行ける場所に自分の足で出かけ、自分の目で見て、自分で調べて(でも色々な方にも訪ねつつ)、様々な考えを見ながらも自分で考えて自然を見ていく、という日々に前よりもなったと思います。

通信作ってみたりしながら、掲示お願いしたりして、有り難いことに地域で観察会依頼を受けたり、学校にも関わることが出来たのは嬉しいことです。地域には博物館もあり、そことの関わりもあります。

 

さて、そこから、何を伝えていけば良いのだろう?

 

詰まるところ、生きものの名前や分布などを伝えていく事は勿論なのだけれど、本来はその生き様や生きもの毎に置かれている状況、そして目指すのは本来は私達と生きものが上手く折り合い付けつつ、共に生きていけるような、自然生態系を損ねず上手く付き合っていけるあり方を考えるところまでがゴールのはずだけれど、なかなかそこまでの到達には至っていない・・・。

これこそが、学んだ原点のはずです。

この着地に向かって日々、常に考えながら、しかし学びや迷い、試行錯誤は決して無くなることは無い中で進んでいきたいと願っています。

時には、まだ出来る内に、保守的と言われているこの地から外の世界を見にいくべきだとも思っています。この地にもう少し自然生態系や生きもの文化が根付くと良いのですが。

果たして、自然環境のためにどれくらいそんなお手伝いが出来るのかな、と思っています。

 

しかし、豊橋市、本当に自然生態系や生きものの市民権が乏しいと感じる。時代もあるのかも知れないけれど(今は少し逆風だから)尾張や名古屋の方が観察会開催や情報がもっとあったし、もっと身近に肩肘張らずに自然を見る事ができていたと思う。

自然系イベントも、他所の内容はとても楽しそうなのに、市の環境系イベントはあまり魅力を感じないのが残念です。

(勿論、市内にもいろんな人や場所で頑張っている所がある、と言うことも承知の上で。そこは書いておかないとね。)

 

追記

尾張時代の頃知り合った観察会・鳥関係の方で今も繋がりのある方は見えるし、現在通っている尾張の観察会でも新たな知り合いがいます。シンプルな自然の生きものへの思いを話して通じる事が多いと感じています。

東三河でも生きものの話が出来る方は勿論いるけれど、上記のような感覚、または「話して楽しい」「生き物談義が出来る」と思える人は限られる→厳密に数えてみたけど尾張よりはやはり少ないですね(そうなんだよ)。