1月18日の海上の森自然観察会参加の時にお話しは遡ります・・・。
その時見つけたウスタビガの繭。中身が入っているらしい。この時期、普段ならもう蛹から蛾になっているはずとのことで、開けてみたら・・・。
中に成虫になれずに死んだと思われる蛹が入っていたのでした。
「持って帰って描いてみたら?」と薦められ、お持ち帰りとなり、プリン容器(時々生き物入れるのに使われます!)に入れて置いて、パソコン隣に置いておくことしばし・・・。
そして、、3月11日の出来事です!!
がさがさと動く者が・・・えっ、蛾になったの?いや違う、出てきた子は??
ハチの仲間、、寄生蜂だ~~~!!!
ネットで調べたら、どうやらコンボウアメバチらしいです。産卵管もあったので雌ですね。
あの観察会で見つかった、蛾になれなかったヤママユやウスタビガには、きっとこの寄生蜂の卵が産み付けられていたのでしょう・・・。
一時期ヤママユなどが見られないと話題になっていたのですが、その陰にはこうした寄生蜂も関係していたのかも知れない・・・。
なかなかに、綺麗なハチです。
さて、この子をどうしたものか??
在来種と思われるのですが、何しろ電車で2時間かかる海上の森から豊橋まで連れてきてしまった子、ここで放すのは環境面で良くないかも知れません・・・。
「放しても良いのでは」とのお声も頂いたのですが、ここは豊橋自然史博物館の昆虫の学芸員Hさんにも聞いてみなくては、、その結果、
「放すのは駄目です!」
「気軽に違うところからの虫を放してしまった結果、国内外来種や国外外来種問題になってしまったケースがあるので、放しては駄目です。飼育した結果、最後までそこで見て下さい。可愛そうという感情は廃して、飼育内で命を終えさせて」と・・・。
この子にあげられる餌は無いので、「このまま」ということに(泪;)。
もしも3月の第3土曜日まで生きながらえていたら、観察会に参加して(結局参加しなかったのですが)、放せるかも・・・。
・・・そうなる前に命尽きてしまいました。
お庭に、繭と、犠牲になったウスタビガの繭(中身が食べられていました)、そして折角誕生したけど叶わなかったこのハチを共に埋めることとしました。
お外に出してあげられなくてご免ね・・・。