もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

大阪・京都へ出かける~大阪市立自然史博物館へ:特別展を見に!!

X(旧Twitter)で、大阪市立自然史博物館のことを知ることとなり、なんとなく楽しそうだナ、と見ていました。

そして現在開催中の特別展がとても面白そうなので、見に行こう!と。

当初日帰りのつもりでしたが、博物館がある長居公園内にユースホステルがあって安く泊まれるとあるので、これならついでに1泊してまた京都府立植物園も行ってしまおう!!だってそれぞれ日帰りでは交通費がかさんでしまうしね。

・・・と、いうことで宿泊予約の電話したところ、辛うじてシングルルームが空いている日がありました。

その日が3月21日。その日は午前中、豊橋市の環境に関する会議があった日。

午前会議の後、大阪に向かうこととなったのでした。

青春18切符とか使えばお得なのでしょうが、時間的にも体力的にも今回は新幹線で。

新大阪に着いて、Osaka Metoro御堂筋線で長居まで。ホステルに一旦荷物預けていざ博物館へ!!

ここが~博物館なのね(まだ全容を知らないでいました)。

今回見たいと思ったのは、特別展「自然史のイラストレーション~描いて伝える 描いて楽しむ」です!!特別展は2階なんですね。階段上がる度にワクワクしますね。

こんなお子さん向けのワークショップの場もあるのですね。

さて、自分も決して上手くは無いながらも通信で絵など描いていたり、何しろ始まりは自然についての絵と解説がとても素晴らしい先達の方お二人見えて、そこに影響を受けていたので、今回の展示はとても興味があったのでした。

展示はとても多岐にわたっています。

昔の日本の植物や鳥などの絵も展示されていました。

こちらは椿の絵の屏風。

椿は愛好家が多く、いくつもの花の色・形を持つ園芸品種も多数作られたそうです。

 

自然史、に関する絵と言えば、生物画など論文などに発表するために描かれた細密画もありますね。

こちらは志賀隆さんという方が新種発表の際に論文と共に描かれたシモツケコウホネの原画。こんな絵が描けたら良いなぁ、と見ていました。

こちらはウミウシのスケッチと記載図。採取したウミウシの、褪せてしまう前の色の様子を絵に描いて留めたのですね。綺麗な色合いが精密に描かれています。

ホルマリン漬けの現物もお隣に展示してありますが、とても小さい!!

そこから拡大図を詳しく描いたなんて凄いです!!

花の模式図・・・むむむ。

そして森林の断面図やタイドプールの生きものの棲み分けの図。これは観察会用のガイドブックなどで良く見ているものなので親しみ深い。

・・・と言ってもこれを実際に描ける人は限られるんですよ~。

教えてくださった方はこのような図を良く描かれていました。

精密な絵や美麗な絵がありますが、一方で私達が普段手に取る普及用のガイドブックに描かれている絵についても沢山展示してあります!!

このケースの中の1冊は鳥のFさんから頂いて本棚にあったりする(干潟の生きものについてのガイドブックです)。

友の会活動など、博物館の観察会などの活動で活躍した解説図なども数々展示が。様々な工夫も見られたり・・・。

特別展ポスターのイラストも展示。

私的には「セミ展」のポスターがツボでした!!楽しいですね!!!

確か「かがくのとも」か「ちいさなかがくのとも」の1冊の絵について、学芸員さんの監修があった後手直しされている課程が展示で知ることができます。

描くのに使用したのはロットリング。やはりこれを使う人多いのですね。

こちらは、海浜植物のガイドブックのための絵について、植物学芸員さんの監修の元、それぞれの植物の生息場所に配置されていく様子についての課程が紹介されています。

様々な工夫や苦労、そして協力などがあって出来ているのですね。

博物館での標本の収蔵と保存方法は確立されてきているのですが、絵については決まった手法があるわけではなく、その保存方法が今後の課題になるということでした。

 

他にも、昆虫や鳥の標本を計測して正しい数値で絵にしている人の作品や、イラストを使用したミュージアムグッズの展示、そして友の会活動で封筒に印刷されている、博物館学芸員さんや友の会活動の様子についての漫画(これが楽しい)の原画なども展示されてあって、多種多様なイラストレーションの世界を見ることができました。

正に副題の「描いて伝える 描いて楽しむ」の世界ですね!!

博物館としての科学性もありつつ、決して敷居は高くない、正に身近な展示内容でした。

正に文字通り「貼り付いて」見ていました!

 

5月26日まで開催中です。

お近くの方は是非、そうで無い方も機会があったら是非訪れてみてください!!

omnh.jp

続きます。