もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

鳳来寺山自然科学博物館へ。

8月30日。

今夏はミュージアムに行く事が多かったですね。

その一つ、鳳来寺山自然科学博物館に今回自力で(渥美線飯田線豊鉄バスで)出かけていきました。

大抵車に乗せて貰って奥三河ついでに寄る感じでしたが、

以前、この近くの旧門谷小学校で開催されていた「おいでん、福島っこ」の手伝い(少しだけでしたが)に行く際に公共機関で行けると知ったのでした。

自力で行くの久し振り。四谷千枚田豊鉄バスで行けるとは知らなかった・・・。

豊橋自然史博物館ではボランティア登録していますが、こちらは博物館友の会会員になっています。なかなか行事に行けないのですが、今年は愛知県民の森での学習会に参加でしたね。

1階から順番に展示を見ていきました。

ここは小規模な博物館の良さがあって、展示も資料も親しみ安さがあるのが好きです。他館の機関誌も読めますよ。豊橋自然史のは置いていないのかな?

そうそう、東三河野鳥同好会会報も閲覧できるようになっていました!!

最上階まで到達。

館内、見ているのはこの日私一人だけでしたが、エアコンが効いていて申し訳ないくらいでした。あ、でも館内標本のためにもエアコンは必要なのかも。

今回訪ねよう、と思った動機は、8月31日までこのような特別展が開催されていたからなんです。それが一つ。

 

houraitomo.exblog.jp

博物館友の会のブログで紹介があって、前にも述べたと思いますが、井波一雄さんの植物画を見たい、と思ったからなのでした。

実際見てみて凄かったです。

他にも博物館を支えてきた学術委員としての様々な自然分野の方々の写真や功績が展示で紹介されていました。中には、私も学習会などでお会いして話したことのある方も紹介されている(展示の方は皆逝去された方なので)・・・。それを見て少しじわり、となりました。

 

もう一つの理由としては、これもこちらでも取り上げたけれど国立科学博物館の財政危機によるクラウドファンディング立ち上げに始まった博物館の危機的状況を見聞きして、一番私達ができるのは近くのミュージアムに行って応援すること、という書き込みも読んだこと、です。

 

鳳来寺自然科学博物館、地道に色々取り組んでいるので、ここも応援していきたい場所です。

愛知県の自然系博物館、ここと豊橋自然史博物館のみで県レベルでは無いのだよなぁ・・・。

 

さて、友の会ブログでは最近博物館のことだけでは無く、近隣の地域情報についても載っていたりしますよ。

 

博物館見て、お昼ご飯食べにレストラン「かさすぎ」に行って、ふと見たベンチに、「あら!!」

思いがけない場所に花島愛弥さんの絵が!!

shinshiroouenn.dosugoi.netこちらにイラスト提供されたようです。

お昼ご飯後、少し鳳来寺周辺を見て歩きました。

そして県指定文化財のネズノキ。

門の外から見た旧門谷小学校です。

こんな所も。

 

思いのほかスムーズに行けて、そして帰ることが出来ました。また行ってみようかな。

 

*さて、井波さんの絵が収録されている「鳳来寺山の自然誌」という書籍。家にあったかな、と思い、無かったら入手しようかな(5千円だけど;)、と思って家に帰って確認したら、、

あ、やっぱりありました。

そこでページめくってみて井波さんの絵を眺めて見ました。やっぱり凄いし綺麗です~。

本当に綺麗、私なんか足下にも及ばない、、、綺麗、、、、、、、、、、

と眺めていたのですが、次第に何というのか、厳しさも伝わってきてちょっと辛くなってきました(笑)。

そう、綺麗なんだけど妥協を許さない厳しさも伝わってくるのですよ。

同じように精密な植物画を描かれた牧野富太郎さんのはそこまで感じないのに。

両者の描かれた同じ植物の絵を比べてみて、やはりその違いが分かりました。

あの好きな花も井波さんの手にかかると硬質なイメージに。

添えられた文章がまた植物観察の疎い周りの様子に対する辛辣な内容だったりするので更に;

毒舌でも有名だった方で、かつてお見かけしたときも何かに怒っている姿でした。

「人たらし」として有名で明るかったらしい富太郎さんとは違いがありますね。

写真もですが、絵も、手がけた方の人となりが現れるのかな、と感じたのでした。

とはいえ愛知での業績は大きい方です。

 

この本には他の方々の記載もあるのでまたいつか読んでみようと思います。