とても面白かったし充実していたし、目から鱗な事も沢山ありました。
一回来ただけではやはり知り尽くせない部分が多いですね。
「生きた植物の博物館」「学術的な価値が高い場所」と言われる意味が来てみると良くわかります。
植物園ではこのように、その季節毎に開花が見られる植物の情報を掲示や通信、公式サイトなどでお知らせしています。
そして訪れた日も、園内を案内するガイドツアーが開催されていましたし、温室内でもボランティアさんらしき方がガイド、そして温室内の開花の様子などを記録している姿がありました。
大正13年に天皇の即位を記念して設立されただけに、園内の樹木は長年の時を経てきた巨木も数々ある感じです。
周囲の自然林があることで園内の植物の保全にもなっているとのことです。
このように絶滅の危機に瀕している植物の保全活動もおこなっているなど、単に花畑を見せて来客を喜ばせるような運営では無く、植物を系統的に展示している様子が分かり、質の高さと10数年の付け焼き刃ではできない厚さを感じます。
広場があったり、子ども達が遊ぶ遊具施設もあるにはあるのですが、あくまでも最小限という感じで、それが無くても十二分に訪れた人々が楽しんでいる感じでした。
(再開発計画ではこの広場にイベント会場を隣接大学でのアリーナ建設と共に計画していたとのこと。)
このシールもいいですね。ウバメガシか、シリブカガシかのどっちかな?
何よりも訪れている人々は、私のようなコアに植物を色々見て回る人もいると思いますが(カメラ抱えて来ている人もいた)、そうでなくても写真を撮ったり、友人同士やデートで訪れて植物園そのものの様子を体感して楽しむ人々の姿がありました。
園内で写生している人もいて、外国人観光客の方が「beautifull(素敵ね)!!」と話しかける姿もありました。
ベンチも各所にあって、思い思いにくつろいで過ごす人々の姿もありました。
ここに例えば、「着ぐるみショー」だの「何とかイベント」だのを開催すれば、たちどころにこれまでの京都府立植物園での楽しみ方や良さ、魅力が「台無し」になってしまうと思います。
ここは植物園だからこその価値がある。
最近の多くの人たちが忘れてしまっている過ごし方=これは何も富裕層に限らず、広く一般の人々全てができる過ごし方のはずです。
豊橋がその傾向が強いみたいですが、現代はあっちこっちで仰々しいイベントしないとお客が来ないという強迫観念みたいな、「イベント病」に罹っている感じ。
そうでなくても可能性があることは現在の京都府立植物園の姿を良く見れば分かりますね。
日本各地の、豊橋での、同様な問題と共にここでの行方も応援していきたいです。
また訪ねようと思います。
今度は日帰りでもいいかな。強行軍になっちゃうかもですが、できなくは無さそうです。
なるべく費用を倹約して行こうっと。
(植物園運営費はイベント無しでもいいので協力したい気がしますね。)