もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

りんたろうバージョンハーロック、ファタ・モルガーナ号

松本先生逝去前から見始めかけていた、

SPACE PIRATE CAPTAIN HERLOCK The endless odyssey OUTSIDE LEGEND(長い;)

再びまた見始めています。

5,6巻に突入。

この作品は松本先生原作ではあるもののストーリーなどは旧テレビ版「宇宙海賊キャプテンハーロック」を手がけたりんたろうさんのオリジナルバージョンです。

(最近同じような名の芸人さん?がいますが違う人ですヨ。)

ゆえにハーロック観は松本先生と微妙に違う面もあると思われ、また原作漫画の特に台羽正君の健気さが好きな従来のファンからは、テレビ版では復讐の鬼と化し、こちらのOVAでは不良と化した共に中2病的な台羽君にされたことには根強い反発があった模様;

作風も近年のりんさんのムーディーな感じもあって、賛否両論ありました。

私は結構好きです。だから当時、さんざんに作品についてネットで書き連ねられたのを見たのは辛かったですね。

(松本アニメ作品、手がけた人も様々でそれぞれアニメは良し悪しも有り、また各ファンの思い入れや好みもあったりなので様々な見方があるのは否めないし過度に酷評はしない方が良いと思ったりもします。あんまりなのは流石に、ですがそう言ったのは流石にネットに話題になることも無いですね~~「○ーガ」とか。。。)

何しろ、りんさんのハーロックはとても格好いい!!

ここでのハーロックは旧テレビやSSXのような「実は正義のため戦う海賊」なのではありません!!海賊そのもの。敵対する相手に対しては地球人だろうと冷酷です。

左5巻、ハーロックでは無く、宇宙保安局のイリタ長官です。右が6巻。この6巻が最高です。

全13巻ありますが、その中の2巻、6巻、12巻、13巻がハーロックを際だたせていると言って良いかな。

 

月1で販売されるOVA届くのが楽しみで、深夜まで見ていて、翌朝は子どもの用事に出かけるという、今の年齢では到底無理なことをやってのけていました。

子育てで一杯で、近所の一緒の散歩と、コーヒー飲むのと、このDVD見ることが少ない楽しみの中にありましたね。

 

さて、設定の中には、監獄衛星パノプティコンとか、シュレディンガーの猫とか、ビッグバン、などのキーワードが出てきましたがやや難解で、この辺りはもう零士ワールドからは離れた物を感じましたね。

その一つに、敵キャラ、ゾンビみたいな「ヌー」が乗る「ファタ・モルガーナ号」。

ファタ・モルガーナ、とは「幻影」「蜃気楼」という意味らしい。またはアーサー王物語に出てくるアーサーの異父姉で魔女モーガン・ルフェだとか。

宇宙遺跡調査隊が乗っていた船の名で、砂時計星雲で事故に遭って調査隊が全滅(台羽君のお父さんだけ生き残った)、船は宇宙を漂っていたけど、死人の調査隊=ヌーに憑依される、によって奪われ地球を消すというストーリーです。

 

5巻はそんなファタ・モルガーナ号とヌーの「レニ博士」の怖さが炸裂するのです。

レニさんは最後から2番目くらいに取っておいた方が良かったね。後続のヌーはあんまり怖くなかった、、気が、、、。

最初、イリタ長官、敵の攻撃方法分からないから先に攻撃して撃破しちゃえ、と強引に冥王星の衛星一部毎ファタ・モルガーナ号爆破してしまうのですが、、、

バラバラの機体がアメーバみたいにくっついて再生しちゃった!!!!!

驚愕するイリタ始め艦隊の皆さん、そして、、この後悲劇が起こるのですが・・・。

(イリタ長官も結構コアなファンが当時いました。)

 

5巻、見た当初は怖かったです。

見た後息子を迎えに園に向かう車のフロントミラー見るのが怖かった。コックピットに激似で、レニさんが出てきそうで・・・。

(だけど6巻、、、)

 

さて、

最近、外来種植物の中で特に侵略的と呼ばれる種の中に、駆除しても茎の一部や葉を残しておくとそこから再生して復活してしまうという恐るべき存在がいることを教えられたのですが、

真っ先にファタ・モルガーナ号を思いついてしまった私は極限られた少数派なのでしょう・・・(笑)。

ヤッタラン副長が台羽博士解読の石版データから船が復活させる記憶を破壊させる仕組みをアルカディア号パルサーカノン砲に取り入れ、上手くいったので、是非侵略的外来植物にも浴びせたら上手くいくんじゃね、などど馬鹿な事を考えてしまいます(それじゃ済まないって;)。

尤も、ファタ・モルガーナ号が外来種並みに増殖したら、、それはコワイですねぇ~。

 

ただ、胆は13巻で、怖いはずのヌーもおまけ的な存在なんでしょ、というあるファンの感想にもあったように、ハーロックは結局は、先に死なれたトチローに再び出会って酒を酌み交わしたかったのだろうな、と思ったのでした。

(ここが零士先生のハーロック観と異なり、両者相容れなかったみたいです。)

だからあんな無茶な「約束」したんだと。

台羽正君の「居場所がない」とハーロックのそれとは次元が違う程の隔たりなんだろうな・・・。

それをそっと見守るミーメは何想う?

 

ja.wikipedia.org全体的な解説はここに。

captainharlock.weebly.com