楽しみにしていたナツメの実、今年は手に入りませんでした・・・。
せめてもの甘露煮の缶詰でも、、とネット検索したら、どこも売り切れ状態に・・・。
旧ブログ2章でも取り上げていますが、
私の母方の親戚が飛騨に住んでいて、子どもの頃は何かとお世話になったし、その繋がりで、実家にはナツメの甘露煮の缶詰も送られてきたらしいです。
小さかった頃は、最初は缶を開けて食べていましたが、直に飽きてしまっていました。
あの頃はもっと甘みの強かったみかん缶やパイン缶の方が魅力的だったから。
しばらく、忘れていましたが、丁度3年前、飛騨市の天生峠ツアーに参加して、お昼のお弁当休憩の時、ガイドさん同士が、別の時のお弁当でナツメの甘露煮が入っていてハチが来た話をしているのを聞いた途端、その味が口の中に蘇ってきました。
翌年秋に飛騨を訪れたとき、朝市でナツメの実を見つけて買って帰って、甘露煮を家で作ったのでした。
何と豊橋でも、有機農業朝市の会で売られていることを知り、そこでも入手できました。ナツメを甘露煮にすることは、飛騨以外では殆ど知られておらず、話すとへぇ~~、という反応でした。
この辺ではあまり見ないナツメ。高山や飛騨市辺りでは街路樹にもなっていました。
今年、、豊橋の有機農業朝市に訪ねたら、実の成りは悪く、少ししかできなかったこと、すぐ売り切れてしまったことを聞き、飛騨市の農家さんをネットで知り、メールしたのですが、
実は今日お電話いただけたのでした。
何とそちらの農家さんでも、今年は実が一つも成らなかったそうです。
今年の夏の長雨で、花が駄目になってしまったそうです。
そうなんだ。
お話しでは、このところ続く異常気象があって心配な様子もうかがえました。確かに去年も異例の雪国の雪不足があったりしたことも記憶に新しいし、その秋豊橋の朝市に出している農家さん所でも実が少ないと言っていたのを予約して取り置きして置いてもらったのでしたね・・・。
お電話では、もうひとつのナツメの受難もお聞きすることが出来ました。
ナツメは飛騨でもこの頃少なくなっているそうで、それは今は取る人がいなくなって樹も伐られてしまっているそうです。
以前は薬用にもなるので、一家に一本といった感じであったナツメの樹も、お世話する人が高齢化になり、できなくなったこと、樹に登っての作業で落ちれば入院になってしまう、家の建て替えで邪魔になるので、といった理由でなどだそうです。枝などが邪魔という話もあったような・・・。
・・・これって近所の所々で起こっている、地所の木々の伐採にも共通した課題なのではないかな。なんだか切ない。
我が家でも義父母が植えた大きな柿の木や夏みかんの木があるけれど、可能な限りお世話したいけど出来るかな?お世話の仕方教えてもらわないと行けないな。
次の世代の人でこうした木々などのお世話や、農業を担うことが必要になって来ているのではと思います。なんて、えらそうに言えないけれど;
今年は高山の朝市にも行けないし、向こうでも観光用に販路が開けないそうです。
来年は、、どうなんだろう、きっといつかまた出かけて、向こうでナツメの実を沢山入手したいと思います。
家で樹を植えるという方法は、、我が家もう新しい樹が入る余地が無いので・・・。
(農家の方へ)お電話頂きありがとうございます(なかなかメールは出来ないようで)。
お話しして思うに、向こうの飛騨の人はやはり暖かいですねぇ~~。
叔母さんにも幼少時は本当にお世話になった。普通の親戚で今そこまではしてくれないと思う。
素朴だけど暖かいし、あの自然も好きです。