まとめに入る前に・・・。
忘れていました!!ドングリや木の実などを外しちゃいけませんよね!!
自然観察の世界に入った頃、ドングリの仲間の見分けは基本だった気がします。その頃はコナラやアベマキ、モンゴリナラ(後にフモトミズナラに変わる)、ブナ、ミズナラと落葉樹のドングリが主だった気がしますね~~。
では、豊橋公園はどうでしょうか?
実はドングリの画像、しっかり撮っては来なかったことが分かりお恥ずかしい;;今後のライフワーク上での課題とします。→9月12日画像追記しました!
画像の記録はよほど意識していないと結構偏りがあったり、肝心なものが撮って無かったりします。
というわけで、上のフレーム画像の下の右から時計回りにドングリについてご紹介。
下右:アカガシ
豊橋公園内に大木が1本あります。葉も大きく、ドングリも大きめで見事で存在感があります。岩手の親しい人に実を送ったら、ミズナラみたい、と評されていました。
しかしドングリの成りは、少ないか、凶作の時が多く、画像のような大豊作の年は少ないようです。この時は2015年の画像。
しかし、今年の秋はどうやら久々の豊作のようで、小さなドングリの赤ちゃんが沢山5月の頃スタンバイしているのを見ています。楽しみですね。
ドングリの仲間には、花が咲いてその年1年で実る種と、、翌年秋に2年掛けて実る種があり、アカガシは2年掛けて実ります。
常緑樹。
下中:ツクバネガシ
アカガシの近い場所の、やや離れたところに樹があります。フレーム画像に裏にした葉があるのが分かると思いますが、真ん中の葉軸がはっきりしているのが特徴。
ここのドングリはやや丸っこいです(個体差ですね)。
アカガシとよく似ていますが、葉の特徴で見分けます、、が、両者が交雑したオオツクバネガシというのもあるようで、そうなると、う~~ん;という感じかも;
こちらもドングリは2年掛けて実る、常緑樹です。
下左:アラカシ
豊橋公園で一番多いドングリの樹じゃないかしら。
ドングリはほぼ毎年成るので、子ども達のドングリ拾いに困ることはなさそうです。
三の丸会館生け垣には、このアラカシが使われています
ギザギザ鋸歯の葉っぱが特徴的な、1年でドングリが成る、常緑樹です。
上左:コナラ
豊橋公園で唯一の、落葉樹のドングリです。
所謂、「里山の雑木林」の主役の樹でもあります。
しかし、豊橋公園では、三の丸会館敷地に1本と、もしかしたら別の場所でもあったかもしれませんが、いづれにしても限られた数です。
ドングリの形は、6種の中では弾丸のような形をしていて、やじろべえなど工作にも使われるのではないでしょうか?
アカガシなどのカシの仲間の帽子(パンツと呼ぶ人も)部分=殻斗、は横にしましま模様ですが、コナラのそれは鱗模様です。
1年で成ります。
上中:スダジイ
ドングリとしては、一番小さいけれど、この実を煎って皮をむいて食べた人もいることでしょう!美味しいですよね!!
美術館そばの場所にひとまとまりになって植えられています。
葉っぱも小さい。
帽子も実全体を覆うような形でパンツタイプとすれば「おむつ型」になるでしょう。
この辺りではスダジイが多いですが、山地に行くとドングリが更に小さくて丸っこいツブラジイがあります。
この秋も子ども達と探してみて、拾ったら是非煎って食べてみてください(やけどには注意してね)。
2年で成る常緑樹。
上右:シラカシ
ドングリの中で一番形が格好いいと思うのは私だけでしょうか?
市役所の出口側近くにあるのが分かりやすいと思います。
葉の形は、アラカシに似ていますが、アラカシよりも鋸歯が細かく、葉も全体細めです。
画像のドングリは、まだ生長途中・・・。
1年で成る、常緑樹です。
ここで、こちらも画像としては限られていますが、豊橋公園で見られる様々な実を紹介しておきます。
豊川沿いに1本だけあります。元は上流の生息地から流れてきた実がここの岸にたどり着いて、そこから育ったのでしょうか?そう考えると川を介して来たこのクルミの実の旅が想像できますね。実際、表浜海岸で時にオニグルミの実が打ち上がっている様子を見ることもありますよ。
画像は果肉と果皮に覆われた状態ですが、中に所謂クルミ、が入っています。
残念ながら食べることは出来ないです・・・。
青い実の中の緑色の種子はどんな形か、調べてみて!
実は毒があるので注意。
樹上にあるときはこんな形ですが、落ちるとバラバラになって・・・。
熟した実は干しぶどうに似ていて美味しいですよ!!鳥たちの分までは取らないでおいて楽しむ程度に味わいましょう。
薄い実ですが、野鳥のカワラヒワの好物。人も食べることができます。ちょっと乙な味だったと思う。
小さな実は柿渋に使いました。
赤い種子は綺麗だとさながらマーブルチョコ。糸がくっついてぶら下がります。私は未だここのコブシの花は未見。いつか見に行こう。
中から小さな種子がはじけ飛ぶ。
豊城中学近くに、大きくはない樹が1本あります。しわしわの皮は、水の中でこすると石けん代わりの泡が立ちます。
中の硬い種子は、羽子板で打つ羽根の中心になることを知っている世代も少なくなったでしょうか?
何より豊橋公園と言ったらこれを忘れちゃいけない!
豊橋公園のシンボルと言っても良い、ヤドリギに黄色い実が一杯付いていますヨ!
公園に訪れる野鳥、ヒレンジャク、そして時にキレンジャクのご馳走です。ヒヨドリも食べます。
私たちも食べることはできます。ガム代わりに昔はなったとか・・・。
実は、この実は食べると粘りが出てきて、、
鳥の体を通って出てきた種子は粘りながら糞から出て、樹の幹にくっつく仕組みを持っています。
その幹から根を出して新たなヤドリギとなり、樹に半寄生しながらまた次の世代のために実を付けるのですね。
冬の公園で、これを見ると心が温かくなる気がします。
大きな綿毛です。
あの小さな花の中から、2本の大きな鞘が出てきて、その中に40個くらいの綿毛が詰まっています。
まだまだ、紹介しきれない実が公園には見つけることが出来ます。どの実も、次の命を誕生させるために、風に乗ったり、鳥に食べてもらって糞として運んでもらったり、乾燥してはじけ飛ぶことで違う場所に飛んでいったりと、様々な戦略で子孫を残すための工夫をしています。そんな様子を秋に見ていくのも面白いことです。