*去年で定例観察会担当は降り、別活動の目処も状況次第な今ですが、個人の立場で取り上げてきているので、こちらはタイトルもそのままで行きます。
豊橋公園の近くに「金色島」なる存在があるのはご存じでしょうか?
吉田城隅櫓から豊川沿いを望むと、対岸に小島が見えて、ちょっとした景観になっているのはお馴染みでしょう、この小島のことを「金色島」と言います。
定例観察会担当の頃、年に1度の割合で、金色島を目指す観察会を行ったことがあります。
豊川沿いの道を歩き、横断歩道を渡って川を越えて、金色島まで行ってみましょう!
豊川の左岸沿いには、平地には珍しいマルバウツギのような樹や多くの在来植物が在ることが分かります。
金色島周辺にはヨシやツルヨシ、そしてガマがあります。ボートの向こう側に行儀良く並んでいるかのようなのが、ガマです。さて、歩道橋を渡れば、、
石巻山の特徴的な形が見えて、良い目印になっています。こんな光景も豊橋のこの地ならではですね。
しばし道路と車が走る街中を歩いて、金色島まで到着!
島の中の林には、シロダモなど、暖地である豊橋市ならではの樹木が見られます。
草原に生息するヨメナやススキ、ススキによく似たオギも見られるなど、在来植物もあるのですが、、
こちらは外来植物のヘラオオバコ。他にもアレチハナガサ、セイバンモロコシ、シマスズメノヒエ、タチスズメノヒエなど実は在来植物よりも外来植物の方が金色島には圧倒的に多かったのでした。
豊川を挟んで、豊橋公園側は在来植物が多いのに対して、金色島は外来植物の方が多いという結果になったのが印象的でした。
こちらは在来種ですね。
雨の日だった時の10月の観察日には、クロベンケイガニが沢山散歩していたこともあります。
川辺に降りたときの画像。このあたりはシジミがいるので、シジミ捕りに訪れる人も良く見られます。
吉田城隅櫓を島側から眺めるとこんな感じに。こんな風に見るのも良いですよね。
さて、何故、「金色島」なんて名前が付いたのでしょうか?
1・金色に日射しを浴びて輝く様子から付けた?
2・昔、ここで金が採れた
3・他
正解は・・・・。
3番、です。
「金色」→「こんじき」→「こじき」えっ?
かつては乞食(おこじきさま)が島に住んでいて、その呼び名が「こんじき」となって、今の「こんじきじま」「金色島」となったそうですよ!!
意外ですね。
島の入り口には、かつて自動車学校があった跡地も見られたりします。
もし興味があれば出かけてみても良いですが、河畔林もそうですが、普段人気のない場所ですので、一人で行くのは避けた方が良いでしょう、なるべく複数の人数でお出かけすることをお薦めします。
この後、このシリーズでは、花、鳥、歴史を取り上げようと思います。