(公財)日本自然保護協会会報、「自然保護」3,4月号を読みました。
特集は、「変わる里山」
モニタリングサイト1000里地踏査での10年間での結果から見えてきた、身近な生きものの危機的な現状について載っています。
ここでも取り上げたと思いますが、このことは以前にも言われていて、日本自然保護協会のサイトにも特集ページがあり、そこで見ることができます。
https://www.nacsj.or.jp/media/2019/11/17887/
この内容についてのシンポジウムが神戸市で1月12日に行われ、行ってみたかったのですが、この日はYu-Yuさんの成人式の日、、やはりこちらが優先でしたので・・・。
さて、
私はモニタリングに参加していないですし、「自然保護」3,4月号で減っているとされている生き物の個体調査はしていないので、感覚的なことしか言えませんが、会報で載っている生き物の現状に対し、おおよその感じで近所のU町の様子から感じたことについて述べてみます。
チョウ。
減っていると言われている、ゴマダラチョウは以前はたまに見たのに最近見ていない、と思うことがあります。去年久しぶりに夏2頭出会った、という感じです。
同じく減っていると言われているイチモンジセセリはここの10年で減っているとは思えませんが、2019年の秋に群れで集まる時期が普段よりも遅かったことを覚えています。
鳥について。
会報でも記載のあった、ウグイスの鳴き始めが早くなっているのは、去年と今年で実感しています。2月内に鳴き始めた記録は2016年、2019年、今年の2020年で、それ以前は3月に入ってからでした。
ヒヨドリやメジロが減っている感じはしないです。メジロは健在な気がします。むしろエナガが見られなくなって10年経ち、ヤマガラも見られる頻度が減ったと思います。
ツバメは営巣は割とある感じですが、U川では以前なら多数集まった塒が見られたのですが、しっかり記録しきれない内に今は見られなくなりました。夏の草刈りも関係あるのかもと思っていますが。
セグロセキレイについて、
いるところにはいますが、断然ハクセキレイの方が優勢だと思います。私が豊橋に来た頃が1996年秋からですが、その頃はハクセキレイが夏もいるということは鳥を見ている人から聞いていましたが、近所で夏に見ることは無かったと思います。見られるようになったのが2012年辺りかな、今はもう普通に夏でも見られるようになりました。
我が家の屋根にも来ていましたよ。普通に歩道でもキャベツ畑でも物怖じせず現れます。
里山や里地の変遷。
やはり会報では農業用地の管理放棄のことが書かれていて、里地里山の自然を守るためには「守ろう」の声あげだけではなくて維持するための仕組みがいるという点が書かれていました。人がそこから離れるくらいならいっそ治山ダムや堤防を壊して自然状態に戻せば、という辺り、同じような事を愛知学泉大学のYさんがため池についてですが、あかばね塾での夜なべの会で話していたのです(管理されなくなり、ニホンイシガメが住みにくいため池をダイナマイトで爆破して自然に戻せば、アカミミガメは来ず、イシガメだけが住める自然の状態になると思う、と言うような)。ちょっと驚きです。
有機栽培や農薬の使用を抑える農業者に対しての補助が国からあることや、農業や森林の多面的機能を発揮するための交付金制度の事(諸刃の剣でもあるようです)も読んで知りました。
近所は皆、農薬や化学肥料を使う慣行栽培ですね・・・。
こんな感じです。
それなりに見ていくと、変化=残念な変化、が分かってくるので見えてくることが出てくるのでしょうね。何とか良い方向にせめて食い止められるような事ができると良いですが。
ここ20年の変化については、
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