もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

豊橋公園は、いったい、誰のもの? 本日6月9日の豊橋市議会総務委員会のネット中継傍聴から。

このまま進んでしまえば、豊橋市に大きな禍根を残すことになってしまいそうです。

www.youtube.com(多分見れると思いますが、何分長いので分割するなどして下さい・・・。)

www.city.toyohashi.lg.jp

(*6月9日の総務委員会の案内の箇所にアリーナ最新計画に関するPDF資料が見ることができます。膨大な量です。)

 

本日6月9日、予定通り豊橋市議会総務委員会にて5月31日に発表された多目的屋内施設(新アリーナ)計画についての中間報告が行われました。

13時開始から議会は質問が相次ぎ、何と終わったのは20時56分となりました!!

 

私は開始から18時半まで一通り聞き、一旦家事などのために離脱しつつ合間合間傍聴、20時頃本格的に離脱でした。

 

多くの委員となっている市議の方からの質問がありましたが、何と、長坂尚登議員、4時間もの粘りでの質問の数々がありました!!本当にお疲れ様です!!

色々多くの問題が孕んでいるこの計画、これくらいの時間がかかっても不思議では無いですね。というより審議が全然足りないというのが本当のところです!!

 

委員会で出た質問や明らかになった諸問題について。

まず、市の説明で、スポーツ関連団体30数ある中から限られた団体しか行われていなくて偏りがあるのでは無いか、と感じました。

市民合意へのプロセスとして3000人の無作為から鳴る市民アンケート、ワークショップの開催を挙げていましたが、30数万人の市民に対し3000人は少なすぎますし、

アリーナに関するワークショップは賛成・反対の意見が割れた結果になっていることの反映はされていなさそうな感じがします。

そして何より、市民への説明会は近隣の八町校区住民のみで、その説明会では受付で住所確認して八町以外の市民は断るというものでした。

計画内容ですが、

費用が当初よりもかさむことになった事への不安感が市民に出るようになり、その説明をどうすれば良いのか、

駐車場利用の制限がある事への質問も各委員から多数出ました。

交通渋滞や不足気味の駐車場問題は根本的な解決が無いまま。

そして風致地区である豊橋公園の景観などにどう配慮するのか。建物の高さがこれまでの制限15メートルから25~35メートルの高さの建物を建てる計画になります。

特別用途地区の制限緩和の申請が行われる予定。

古池議員からは親子の広場に有料施設検討があるけど無料の今までとのエリアの兼ね合いはどこまでなのかとか、障害者のスポーツ利用の可能性について質問がありました

(しかしアリーナ計画は、日常の障がいの方のスポーツ利用の場には合わない感じを持ちます。)

二村議員からは法令との兼ね合いでの計画の遅れを懸念し、前倒しをしきりに言われたり、発掘などの調査の足かせを気にしているようでした。樹木などの自然環境を守って欲しい、と言う発言は驚きました。

最初の市の説明でも一言ですが自然環境への影響について触れる場面も。やっとですけどね。

(ただ、樹木管理と環境保全の実際は、時に行政のそれは乖離が激しいことは神宮外苑の問題であるので注意が必要です。)

ここで長坂議員から今の計画で事業者に計画を任せる事への懸念について質問がありました。

まず、市から豊橋公園の使い方で制限をかけないと、民間事業者委託した場合、利益を得たいがために400台設定の駐車場よりも更に多い台数を作る計画にされかねないことや、例えば建物に制限があっても屋外でイベントなどを開催することで、今まで抑えられていた騒音や光害などの問題が起こりかねないこと(屋外の使用の制限も必要)、

有料施設を設けることで、一般市民が無料で公共の憩いの場として利用できるスペースが少なくなるのでは無いか、

豊橋公園を守らなければならない場の確保は、事業者に提案してからでは遅いこと、

ホームアリーナとして三遠ネオフェニックスが恒久的に使える保証の危うさ、

野球場の移転地の災害が起こった場合の懸念、

何故、第一種住居地域として静かにすごすことを決めた豊橋公園を「賑わいの場」としてアリーナ計画を行うのか、

等、私が傍聴できていない部分も入れてかなり沢山質問されていました。

そして、

相変わらずの赤字経営、それは転びようでは、ネオフェニックスの立ち位置次第では、もっと増えてしまいそうな・・・。

翌6月10日の中日新聞東三河版に「新アリーナ「独立採算では困難」」のタイトルと、単体で年5900万円赤字見込みとありました。

 

そして何よりも、

市民への説明を行う予定はあるのか、に対して、

市は今の所予定は無い、と言うことです。

 

このままのスケジュールで行くと、恐らく今月6月中にパブリックコメントの募集が行われ、早ければ8月には計画の最終案を出してしまいたい算段のようです。

わずか2か月で最終案というのは早すぎます。

市民合意は全く足りていません。

冒頭に書いたとおり、このまま行けば、豊橋市に大きな禍根を残すことになってしまいそうです。

豊橋公園のあり方を今一度、市民で考える機会を持てないものでしょうか?

 

豊橋公園の未来と新アリーナを考える市民の会インスタグラムから。

www.instagram.com

www.instagram.com

www.instagram.com