もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

日本のサクラ礼賛に一石投じさせていただきます!!

もうそろそろ東海地方では終わりとなってきたサクラの季節。

サクラと言えばソメイヨシノ、、ですが、、

ソメイヨシノ礼賛の世の中に、一石を投じるのが今回の記事の目的です!!

済みません、ソメイヨシノが嫌い、ではないんです。

でも日本のサクラ、についてはもう少し違う視点で見てみようじゃないですか~、というのが今回の趣旨なのです。

 皆さんの中で、「春が来た」→「桜が咲くのが楽しみだ」→「お花見に行かなくては」

となると、大抵はこんな光景を思い浮かべることでしょう・・・。

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 岐阜県笠松公園。

ソメイヨシノが満開な、桜並木。

今年は本当はお花見自体も自粛して欲しいという今年になってしまいました。

いつもなら、ここに屋台やモバイルキッチンカーなどが並び、桜の木の下にシートを敷き、場所取りして、サクラの花の下でお酒なども交えてお弁当などを食べ楽しむというのが一般スタイルかと思われます。

(今年はこれは全体的に無しとなり、戸外でも、花見のために人があふれて密集することは避けなければならなくなりました)

私ですが、、一般的なこうした「お花見」しない方です。でも、例えば親しい人とかのお付き合いであったなら(今は駄目です;)、頑なに参加しないわけでもないです。

そう、多くの一般的な日本人にとってのサクラとは、、、

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ソメイヨシノ

ソメイヨシノのことなんですよね。

学校校庭や公園などに見られるサクラと言えば、まずこの品種となります。

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さて、実はソメイヨシノは江戸時代に作られた園芸種。

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エドヒガン

エドヒガンというサクラと、、

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オオシマザクラ

一回り花が大きいオオシマザクラを掛け合わせて作られた品種です。

しかも遺伝子は全国同じ。つまり全部のソメイヨシノは「クローン同士」となります。だから実が成らない。種子ができないのです。

ソメイヨシノ同士で花粉のやりとり=受粉、をして子孫を残すことができない)

なのでいづれは寿命が尽きて枯れていってしまう心配があります。

ということで、最近は、サクラを植えよう、と言うときはソメイヨシノではなくて、

「ジンダイアケボノ」という、ソメイヨシノに近い、しかも子孫が残せる品種を植えるようになってきているみたいです。

 

春になるとサクラ柄のレターセットや壁紙、スマホの画面までもがサクラ仕様になってしまうなど、「サクラ一色」になってしまう世の中です。

あちこちでサクラを植えようという動きは起こっていて、美談として新聞などで話題にもなります。

とある山に桜を植える活動が「良いこと」「山を良くする」とされたりもしています。

私の近所のU川にも「サクラを植えればいいのに」という声は普通にあったりします。

 

でも、、ちょっと待って!!!!!

 

本来の自然のある場所に、どこまでも、無制限に限りなく、サクラ=ソメイヨシノ(未来はジンダイアケボノか)を植え続けることは、果たして良いことでしょうか?

そもそも春を喜ぶことは、ソメイヨシノだけに限ったことではありません。

日本の春はもっと多様です。日本の自然も多様です!!

生物多様性を重んじる動きになるならば、この傾向も一旦見直して欲しいのです。

そして、サクラは、ソメイヨシノ(後はジンダイアケボノ?)だけではないのですよ~~~!!!

ということで、続きになりそうです。

私個人としての「日本のサクラ」観、諸々交えて書いていきます。