もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

なごや環境大学講座でSDGsまでの流れを知りました。

先にこちらの話を載せます。

 

COP25が終わりましたが、課題を残す形となってしまいました。

www.n-kd.jp

12月14日土曜日はなごや環境大学の講座で「SDGsの源流レイチェル・カーソン」というお話しがあったので聴きに行ってきました。

(そう、最初に観に行ったムーミン展は、こちらの時間に間に合うため駆け足になってしまったのでした~)

レイチェル・カーソンとは、「センス・オブ・ワンダー」や農薬で鳥がいなくなって鳴き声が聞こえなくなった、という「沈黙の春」を書いた方として知られています。(「沈黙の春」は未読なので近いうちに読みたいです)

講師はレイチェル・カーソン協会関西の原強さんという方でした。以前に気候変動についての京都会議(1997年に京都で開催された気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で採択された、気候変動への国際的な取り組みを定めた条約である、京都議定書作成)にも関わられたことがあるそうです。

冒頭でマドリードで開催されていたCOP25についてと気候変動のこと、グレタ・トゥンベリさんについて、そこから環境関連の項目が少なくないSDGsの話となり、「持続可能な開発目標」の「持続可能な開発」は1997年のリオで開催された地球サミットからキー概念になったこと温暖化や気候変動、世界の環境問題に関する国際的な取り決めの歴史についての流れについても聞くことが出来ました。

フロンガス対策」や「宇宙船地球号」など以前聞いた言葉も出てきて、これまでの歩みを振り返ることができたのは良かったです。

今は京都議定書の時決めたCO2削減よりもかなり厳しい取り組みで頑張らないとこのままだと世界の平均気温は4度も上がってしまうそうです。

海のプラスチック汚染は具体的な対策をしないと、2050年には海の中の重量が魚よりも重くなってしまうそうです。

またSDGsの理念を「何となく知っている」ことや企業で単にスローガンで取り入れるのではなく、その課題をどう自覚し、具体的な数値目標を持って取り組めるかが問われているとも話されていました。

日本は環境後進国と世界から見られているとも。

レイチェル・カーソンの思想は今のSDGsの源流にもなっているのではないか、との事です(それ以外でも多くの方々の働きかけなどの源流があると思います)。

個人的には何となくモヤモヤしていたSDGsの理念の環境面での部分(やはり大きな部分)についてその流れは深い物があるのだと確認でき、聞けて良かったお話しでした。

東三河でもSDGsについて掘り下げられる機会があると良いな、と思いました。ただ、環境について意識し始めた段階の方だと少し難しい?でしょうか?(藤原ひろのぶさんのお話しだと入門的に分かりやすいかも知れませんね)

原強さんは何かあったら伺いますよ、とのことです。

なごや環境大学では色んな講座があるようで、「水俣問題」についての講座も1月に行われるそうです。

*質問したこと

日本は温暖化を進める化石燃料からの脱却が出来ない国として、「化石賞」という有り難くない賞を頂くことになってしまいました。

ただ、エネルギー問題で不安な面があります。化石燃料は縮小していきたいけれど、そうなると代わりに原子力発電が再び奨励されるのではないかという、、実際に日本の新聞社の一つがそれを薦め出す記事を書いたようであるし、海外でもそれを推奨する声が出ているそうです。

しかし、原子力発電は、事故を起こすと取り返しの付かない放射能汚染を引き起こしてしまい、過去の国際会議でも取り上げられています。

日本はどうすれば?の質問をしてみました。

原さんは、「確かに原子力は本来はもう使えないものになってきているはずなので、これからは極力省エネルギーを徹底し、自然エネルギーの方向へ、各家庭で使う電力は、自宅でのソーラーパネルでの自家発電にして作る仕組みに変えていくことが望ましい、そう要請したのに上手くいっていない」とのことでした。

「病気を治そう」の藤原ひろのぶさんも、気候変動対策には使うエネルギーを減らすしかない、と書いていましたね。

お答えに安心したのですが、世の中、日本の流れはどうなるのか、気になるところです。

今シーズンの冬も暖冬らしく、雪が少ないみたいです。心配です。

 

* 旧ブログでもSDGsについて書いた記事あります(手前味噌で何ですが;)

romendensya.cocolog-nifty.com