(公財)日本自然保護協会=通称NACS-Jの1-2月の会報「自然保護」特集記事に、
「日本の農業と生物多様性」があります。
日本の農業の在り方の変化や衰退が生物多様性の劣化に繋がっているというのは、近所の例を見ても実感することではあるので、昨日の診察待ち時間に読むことができました。
NACS-Jは科学的な見地を基に書かれていることが主なので、この特集は割りと信頼できます。
有機農法と生物多様性との結びつきへの評価をしています。しかし農薬は全否定はしていないこと、有機と他の農法の生産性のバランスがあくまでも大切なことなどが書かれています。
すべての農薬や圃場整備が悪いわけでは無いことや、人にも害を与えた時代の農薬は現在は使われなくなったことも明記しています。
(レイチェル・カーソンが「沈黙の春」で告発したDDTなどの農薬はWikiで検索してみると軒並み使用禁止に今はなっていることがわかりますよ。)
*とはいえ、生物への影響面は今後も検証し続けて欲しいですね。
特集では、現在の農薬が人への健康面での影響があるとか、グリホサートについてのことなどの記載はありません。
このあたりも検証は続けて欲しいですが、巷で言われるような心配面までは至っていないのでは、と思われます。
私的には「半農×半X」の推奨は現実面ではどうなのかな??と。
自分も畑を借りていますが、生半可では難しいな、は実感しています(現在イチゴを除いて休止状態;)。
生物多様性に配慮して、且つ効率のためにテクノロジー化もあっていいと思っています。色んな形の農業形態があっていいのじゃないかな。
生物農薬は、新たな侵略生物(国外・国内外来種)問題にならないようにして欲しいな・・・。
など色々考えていました。
今後もこうした特集が出ると良いです。