もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

15年ぶりの白馬 まとめとして思う事・・・。

先回の2009年の頃「また行きましょう!」と旧旧ブログに書いてから15年経ってしまった栂池自然園行き。

今から30年前の初の機会の時連れて行ってもらったのですが、それにはこちらの冊子の執筆目的が当時あったからだと思います。

「中部の湿原~愛知・岐阜・三重・長野」愛知県自然観察指導員連絡協議会編

財団法人東海財団(当時名)発行(1995年)

*何と表紙の写真は葦毛湿原で、いがりさんの撮影だ!

*巻頭のエッセイに、まだ髪の毛が黒々している元気なお姿の写真付きで糸魚川先生が寄せて見えます。

栂池自然園はトップバッターとして紹介されています。

多分何度か訪れて取材したと思います。天生湿原もある。愛知では東三河の葦毛湿原や藤七原湿地、新城の長ノ山湿原もありますね。

 

栂池に当時の皆さんと行った頃、その頃の1,2年間が瀬戸での観察会時代の最高潮だった時期だと私的には感じています。色んな事を教えていただき、知らない植物や生き物の事もすぐに名前と共にその特徴や生息条件などを教えていただいていた頃でした。

当時ご一緒だった方の中には、今でも教えてくださった方とお付き合いが続いてきている方もいるけれど、私は5年間、という今思えば瞬く間だったなぁ、と思います。密度はとても濃かったですが。

そんなことを行っている間思い出していました。

 

さて、久し振りに栂池自然園に来て感じた事が幾つかあります。

 

まず、何と言っても白馬大雪渓のこと。

「あ、まだ雪渓健在だった。」と見た一瞬は思ったのですが、双眼鏡で見ても、なんだか段差のような物が見られたり、地面がむき出している箇所があったりして、以前見たような姿とは違うのを感じました。

それに前は雪渓を登っている人の姿も見えたのに、今回見えない。

その後宿の人に聞いたら、クレバスが出来ていて通行禁止になっていることを知りました。

www3.nhk.or.jpそして、最新の情報。

info-otari.jp画像見ると、7月23日に私が来たときよりも雪が少なくなってないかな?

news.yahoo.co.jp通行止めになったのは、2016年の頃が初だったようです。

生物暦記録を取っていて、ここ数年間、暦が進んできてしまったな~、と感じているのですが、白馬などでも影響があるのかな?

 

次に、やはり花暦の変化があるのでは?

最初に来た頃からの年月日もう一度時系列に挙げてみます。

1994年7月3日 ミズバショウリュウキンカシラネアオイが見られた頃。

1996年7月18日 やはりミズバショウリュウキンカシラネアオイが咲いていて、当時残雪が多かったようで「雪が多かった 風穴も雪で埋まっていた」とフィールドノートに書いてありました。

1998年8月15日 既にミズバショウは終わってサラシナショウマなどが咲いていた頃。

2009年8月9日 やはり1998年と同じ感じでしたが、リュウキンカがまだ花があったのですよね。

2009年8月9日。「かろうじて」咲いていたとあった。

 

風の子さんによれば、ミズバショウは6月ということですが、以前は7月の頭だったらまだ見ることができたのでは無いかな、と思います。

毎年来てはいないので確かなことは言えないけれどビジターセンターなどで記録は取っているのではないかな?

*冒頭の「中部の湿原」で花暦が載っていますが、やはり変わってしまっているのが分かります。7月の今くらいに花とあったチングルマは全てもう今は実でしたしね。

 

サルオガセ

2024年7月23日。

ゴンドラからロープウェイ中継地点のブナ含む森でサルオガセがないか気になったけどなんだか少ない?と感じ、帰りに確認して上の画像よりは付いている樹もあったので少し安心したんですが、

旧旧ブログ画像見て・・・。

2009年8月9日。

あの頃これくらいあったんだな、と分かり、やはり衰退しているのかな?と心配になりました。

 

画像残しておくのは検証するのに大事だね!!

 

愛知の今いるこの場所でも、35度に迫る気温が続いていて、熱中症の心配が常になってしまった今ですが、やはり環境の影響があちこちに出ているのかな?と気になる出来事もわかってしまったのでした。

 

飛騨と長野の違い

長野はあまりこのところ行っていなかったので久し振りでしたが、モンベルなどのアウトドアショップがあったり、観光地としては色々整備されていてこじゃれた感じもあって、面白みとしてはどうかは分かりませんが、やはり観光慣れしている場所のような感じがしました。

この所良く行っている飛騨とは、はやり感じが違うね。

飛騨も長野と気候的に似ているのですが、独自の風土というのか、地味深い味わいがあって、そこが魅力だと思っています。

これからその良さをどう上手く活かしていけるのかな、と言うところだと思いますが、長野にはない良さは是非残していって欲しいなと思いますね。

 

栂池に、次いつ行けるのかは分かりませんが、また長野や飛騨方面の山には出かけたいな、と思っています。

そしてただ楽しむだけではなくて、やはり身近な場所と同じように色々心配しつつ見ていくのかな、と思っています。

 

やはり山の自然は魅力があって、これまでの思い出と共にあって、大好きです。