もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

曲解されていく「幅広い市民の意見」

既に新聞報道でも知っている方が多いと思いますが、多目的屋内施設整備基本計画(案)中間報告に関するパブリックコメントの意見内容が集約、豊橋市で公開されました。

多目的屋内施設整備基本計画(案)中間報告についての意見(パブリックコメント)募集結果公表内容

https://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/99623/pabukome.pdf

大変多くの意見が出され、この計画に対する疑問の意見も多くあります。勿論、計画に賛同する意見もあります。

私が出した意見内容

morigaiisutekisizen.hatenablog.com私のは 285番目に掲載。一つにまとめられていました。律儀に何番目に出した意見の続き、なんて書いたからかな・・・。

寄せられた意見は当初は推進の意見(きちんと理由も書いた)もありつつ、しかし反対や疑問点を述べる内容が多く見られました。

所が、、、300番台~600番台辺りから様相が変わります。

上のPDFリンクで見て頂ければ分かりますが、

「賛成します」

「アリーナ作って下さい」

といったごく短い一言文の同じ物が何通も続くようになっています。

さらには、

「たのしみです」

「規制します(多分賛成しますの間違いなのか?)

という、意見とはほど遠い記載内容も見受けられ愕然としました。

短い文が良くないのでは無いですが、考えること無く、誰かが言われたとおりの文言を多くの人がそのまま書いたもののように見受けられます。

*その後、ネオフェニックス関連の子どものスポーツ教室で、パブリックコメント提出用に子ども達に意見を書くような動きがあった話を聞きました。反対意見は書かせてもらえなかったようです。

 

このパブコメ書くのに当たって、市民サイドでは勉強会も開催したりして、意見の書き方について参加者が学び、多くの人が参考にはしつつも、「自らの考え・言葉」で書いたことと思います。

今回のように同じ文言を書いて出すこと自体が違法ではないでしょうが、やはり書くのは「自分の言葉に置き換えて」書くのが望ましいと思います。

増して計画内容を知らない子ども達にこのような意見を書かせることはどういうことなのか。

さらには市側はこうした意見を見てでしょうか、「8割は好意的」と見解を示したようです。

 

市民に幅広い意見を求める、とはどういうことなのか。

それは無論、事前に市内各地でこの計画について説明会や公聴会などを開催し、計画の中身を知ってもらい、市民一人一人がこの内容を知った上で疑問に思ったこと、賛同できること、変えた方が良いことなどを一人一人の言葉で意見をすること、

のはずです。

動員でもって決まった文のそれも一文を書き写して提出させた物を意見、と見なすあり方は卑劣です。

 

パブリックコメントが多数出たのにも関わらず、計画内容は反省はされずは殆ど変わらず・・・。

多目的屋内施設整備基本計画策定

https://www.city.toyohashi.lg.jp/secure/106201/kihonkeikau.pdf

 

あるプロジェクトが問題点があって反対意見が多くなると、推進サイドからダミーのような団体ができたり動員がかかることは残念ながらこれまでもあることでした。

しかし豊橋市のこの事例はあまりにも愚劣なものだとは言えないでしょうか。