まさか令和の時代に再び来るとは思わなかった。
神宮外苑の再開発に伴う1000本の樹木伐採問題、頑張っています。
多分地域の条例や面積?のこともあるのでしょうが、環境アセスが適用され、委員側からも安易な伐採には疑問を呈する意見が出ること、アセスメントの第一人者の原科先生がこのことにも意見していることなど、本来都市計画上での手続きで環境面は表にはなりにくい計画に、ここまで来たことはかなり健闘していると言えます。
*豊橋公園のアリーナ計画には環境アセスは適用されないことが判明しました。
外苑のアセスでは生態系という論点では無くて、ヒートアイランド緩和、街路樹としての役割、そして形成されてきた歴史的価値にウェイトを置いている感じですね。
しかし、開発を推進していると思われる側から、、
「樹は適切に伐ることで光を当てたり養分配分出来るのに「自然がー」な人が;」という論調が出ました、ハイ。
そもそも計画は街路樹育成なんかじゃ無いことは一目瞭然なのに、人工林管理や里山管理の手法のことを持ち出してくる、
こんな錯誤的な常套句が令和の今の時代にもなって出てくるとは思わなかった・・・。
かつても似たような常套句を推進側が行ってきたことがあります、そう、愛知万博問題で海上の森がまだ主会場として計画されていた頃です。
万博のために計画地を造成、当時は中心に道路を通す計画だったのですが、それに対して「森は適度に手を入れないと荒れてしまう、1本も伐るなというのはおかしい」的なコメントが新聞などに堂々と出ていましたね(苦笑;)。
その後そんな常套句は滅んだと思っていた。
ただ、今の世の中、色んな意味でもっと科学的で理知的に進んだはずの物が、様々な面で後退してきているのを感じているのと、新たな環境破壊時代に入ってしまったのでは、とも思っているので、そのような言説も復活してきているのかも知れないのは憂える事態だとも言えます。