もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

今一度、知ってみよう、豊橋公園とはどんなところ?

これまで度々本ブログでも書いてきた、豊橋公園について、改めて、簡潔にまとめて見ました。

 

豊橋公園は、豊橋市内の公園の中で3番目に大きい公園です(21.64ha)。

(因みに一番大きいのが豊橋総合動植物公園の39.60ha、2番目が高師緑地公園24.17ha。下記サイト内の葦毛湿原や赤岩寺は除いてみての上でです。)

下記サイト参照。

www.city.toyohashi.lg.jp

国有地でもあります。

 

豊橋の自然を代表する場所の一つです。

葦毛湿原や石巻山、表浜海岸、汐川干潟と共に市街地の自然として豊橋市の自然環境を代表する場所の一つです。

豊橋市が策定した環境基本計画の中で、豊橋公園は「とよはしネイチャースポット」の「中心市街地域」を特徴付ける場所としても位置づけられています。

*「豊橋の自然探検 ~守ろう!とよはしネイチャースポット2016~」豊橋市発行(2016年)より。

市の巨木・名木が市役所入り口前のラクウショウと合わせて9本存在し、それ以外にも年数を経た巨木が多数あり、自然の植生樹も見られます。本来山地にある植物の自生も見られ、流れる豊川ではヤマトシジミを産し、4種のカニも生息しています。春には繁殖のため渡ってきた野鳥たちが一時立ち寄り、冬は北国から渡ってきた野鳥たちが冬を過ごし、勿論一年中過ごす鳥達の姿も多く見られます。この様に市の中心市街地の中のかけがえのないまとまりのある自然環境を有しているのです。

定期的に野鳥を見る探鳥会や自然観察会も行われてきています。

歴史

近年注目を浴びている、吉田城が会った場所で(現在隅櫓が復元されている)、かつての石垣が残されています。特に野面積みと呼ばれる石垣は貴重なものです。今、公園内にある程度の自然植生が見られるのは、古くからの城趾として土地の改変を受けずに来たことも大きいと思います。

また、明治時代~終戦の頃まで豊橋歩兵第十八連隊があり、兵士が訓練をしていた場所で、その頃の名残の戦争遺跡が9箇所で見ることができ、戦争と平和を考える機会となっています。

文化

公園内には豊橋市美術博物館があり(現在休館中)、地域のゆかりの画家の作品などの常設展や、特別展を見ることができます。また、三の丸会館裏には作家の小栗風葉がこのあたりを舞台とした小説の一文の碑が残されています。

市民の親しむスポーツの場など

市内小中学校、高校の部活動大会で使われるテニスコートや、陸上競技場、野球場があります。残念なことに現在廃止となってしまった市民プールもありました。

普段の日常の場でのスポーツに親しむ場所が存在しており、スポーツで汗を流した体を休める木陰も有していて、戸外でのスポーツとしては理想的な場所なのでは無いでしょうか?

また児童遊園もあり、周りの木々の中でも遊びながら、子ども達が親しめる場所もあります。

豊橋の市民の誰もが憩うことのできるお金には換えられない大切な場所。

都市の中にありながら、一定のまとまった自然環境を有しながら、吉田城趾や戦争遺跡などの歴史、そして美術館や文学ゆかりの記念碑などの文化、そして市民がこれまでも等しく親しむことのできるスポーツや遊園が有り、夏の夜祭り、秋の豊橋まつりでの造形パラダイスの場として等、様々な要素を持つこの公園は、数ある豊橋市内の公園の中でも最も特色のある場所だとは言えないでしょうか。

休日やお昼休憩には、お弁当を持って公園内のベンチや木陰でのんびりと過ごしたり、ジョギングやウォーキング、釣り、シジミ取りなど市民が様々に憩える場所でもあります。真夏の暑い日でも、公園内の樹木は涼しい場所を提供してくれてもいます。

近年の温暖化と猛暑が進む都市に於いては、豊橋公園の木々はその面でも重要な役割を果たしてくれています。正にSDGs未来都市である豊橋の財産と言えます。

賑わいやイベントのある豊橋のまちなかとは対象的な、「静の公園」とも呼ばれた豊橋公園。イベントや賑わいとはまた違った、豊橋らしい「豊かさ」「市民の心の拠り所」を持つこの場所は時に見過ごされてきていましたが、目先の経済価値には代えられないこの公園の本当の価値について、皆で今一度考えてみませんか?

 

*もうちょっと情報を集めた記事はこちら。

morigaiisutekisizen.hatenablog.com