今年から、個人での観察会をスタートさせました。
参加された方は、お世話になっているWさん、そして豊橋ユネスコ協会の方々、ありがた屋でお会いしたSさんと3人の可愛い娘さん達、8名の方でした。
ありがとうございます!!
歩兵18連隊兵門跡の前で集合、簡単な挨拶の後、早速そばに咲いている花を見ますよ。
人生経験を積まれたユネスコの方にはなじみのある、カラタチに花が咲いていたのでした。かつては鋭い棘のあるこの樹を生け垣に使うことが多かったのですが、近年はあまり見られなくなりました。
もうソメイヨシノの花は終わってしまったけど、この仙台シダレザクラはまだ見頃でした。
さて、桜の葉っぱの蜜線について、「ここ方蜜を出してアリを引き寄せ、葉っぱを食べる虫から守って貰う」ことを説明しながらふと、「果たして、本当にここから蜜がでるのかな?」という気持ちになって試しに舐めてみたら、、かすかに甘い!!!をを!!
早速皆さんにも舐めて貰うことにしましたよ。
「本当だ、甘~~い!!」という声が起こりました。
今回の大発見。
いや~~今まで実感することなく聞いたり説明したりしていたんですね;
雨の日だと蜜が流れてしまって分かりにくいかもなので、天気の良い日に是非確かめてみて下さいね。
何と言っても一面に公園に咲き乱れるタンポポで遊ぶのに夢中!
(正確には西洋と混じっているらしいですが→このことも伝えつつ、)
ここにあるのはトウカイタンポポ、日本産が多いんですよ~と言う話をしました。
それから、
勿論、ここだけじゃなくてあちこちの公園の芝地でもう出ているだろう、4月後半には棘付きの危険な実が着くメリケントキンソウについても説明。
小さなお子さんには、特に注意だね。
それから、
豊橋公園にしか、現在ほぼ無い、アフリカチゴアヤメについても説明。早速Wさんが掘ってみて球根の存在を確かめていました。
そばにあったタブノキの木に子ども達は早速登ってみたり。
そして咲き出した花を一つ頂き、ルーペで観察。可愛さに気付いてもらえました。
この季節は、クスノキの落葉シーズン。
沢山落ちているクスノキ落ち葉を集めて、空中に舞い上げるSさんのお姉ちゃん。私も一緒に落ち葉を放り上げましたよ。
しばし落ち葉遊び。
Yu-Yuさんの子ども時代もこうやってよく遊んだんだよね、懐かしい~思い出しました。
葉っぱをちぎって香りも嗅いでもらいました。
キュウリグサやヒメウズの小さな花もルーペで見るとその魅力が分かるね。
小さなお子さんの参加もあるので、長い距離は歩けないですが、金色島が見えて、トウカイタンポポが咲き乱れるこの場所に来ることが出来たので、上出来です。ここは来たかったの。
この場所で用意していた本を取り出し、2冊を紹介・朗読することが出来ました。
「タンポポ~風でたねを飛ばす植物」(科学のアルバムかがやくいのち)
渡邊弘晴著 小川潔監修 あかね書房(2013年)
「ぼくから みると」高木仁三郎ぶん 片山健え のら書店(2014年)
「タンポポ」の本では、要所要所のページを開いて、日本産タンポポと外国産タンポポの生息する場所の違いとか(豊橋公園は昔からの土地が改変されていないで残っているので日本産のタンポポが残っている)、日本各地の日本産タンポポの違いとか、タンポポの在来種、外来種の生息状況の移り変わりとか、根っこは長いとか(畑に入れちゃうと困ったことになりますよ;)、タンポポ珈琲の話とか、について話すことが出来ました。
以前担当していた場所の時も活用したのですが、今回はより、使いこなすことが出来て良かったです。
「ぼくから みると」では、或る場面でのそれぞれの生き物たちにとって世界はどう見えているのかについての物語りが臨場感あふれる本です。
今回の観察会タイトル「まなざし」も人側だけからではない、自然の生き物の立場からの見方も考えて行けたら、という想いから付けたものなのでした。
かつて、公園に流れる豊川で泳いだこととか、ボート発着場があったなどの話題も出たり、
豊橋公園を今後どういう形で残していくべきかについての話題も出ました。
(駐車場に計画されている(現在検討中のはず、)アリーナなんて要らないよ~、という声で一致も!)
終了挨拶の時は、渡ってきた夏鳥ヤブサメの囀りが気持ちの良い公園内で響いていました。
ちょっと夏みたいな暑い日の中でしたが、楽しく開催することが出来ました!
久々の観察会案内で疲れましたが、私は観察会が好きなんだな~とも実感したのでした。皆様に感謝です。
次回は5月1日(日曜日)10時からです。