近くの図書館にあるのが分かり、借りてようやく読めました!!
分厚い本ですが、読みやすいですよ。
ムーミンの原作者、トーベさんの本などは何冊かはありますが、全体の生き様や芸術家としての、または一連の創作活動家としての姿や目指したもの、そして家族・友人・恋愛関係について具体的に書かれた本を読むのは初めてでした。
それまでも数々の本やネットなど最近見た映画などでおおよそ知ってはいたのですが。
・・・以前、詳しく内容書きすぎたきらいがあるので、あまり書かないようにしようか。
ともかくも、トーベさんは格好いい。
今では割と革新的なイメージのフィンランドですが、以前は保守的で男尊女卑な面も多かったんですね。
そんな中、時に数々の恋愛に真剣に向き合い悩みながらも、相手の男、または同性の相手に寄りかかることなく、芸術家として歩もうとしたところは、なかなか容易ではなかったと思うし、意志が強くなければ出来ないことですね。
恋愛に奔放だったらしいので、好きでは無い人もいたようですが、良くも悪くも自信に正直に生きたということなのでしょう。
トーベさんも組織や群れることは嫌いだったのね。
恋人さんの中で後に他の方と結婚したはいいけど、奥さんが亡くなったらよりを戻そうとしたなんて、都合が良いなと思ったり;
私も、トーベさんの絵画よりはムーミンの挿絵や、ガルムの風刺画などのちょっとピリッとしたスパイスの効いたユーモアの或る絵の方が好きだったりします。ムーミン以後の小説は読んだことがない・・・。
本書は友人に当てた手紙などを元に歩んだ道のりで何を考えていたのかを記していますが、長く続いた友情って凄い。
また最大のパートナー、トゥーリッキさんとの仲も50年だったのかぁ・・・。
morigaiisutekisizen.hatenablog.com去年の年末頃、映画を観にいっています。
romendensya.cocolog-nifty.comトーベさんの創作活動の一つ、風刺雑誌「ガルム」挿絵についての本。
上の本でもガルムのことについては触れられていますが、この本もとても良かった。
日本も決して対岸の火事ではありませんが、今フィンランド辺りも世界情勢から色々心配事が多いと思います。ガルムの表紙絵そのものの光景が現実にまた今起こっているのは辛い。
仕掛けた国がこれ以上は自国にとっても良いことがないと気付いて道を改めれば良いのですが。