もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

日本と欧州の環境への取り組みの違い。

以前届いた(公財)日本自然保護協会 会報「自然保護」11.12月号。右の方です。

左のは、、今回スルーで。

f:id:morigaii:20201129131848j:plain

右の会報、読みました!

これは表題特集見て、読まねば、と思いながらなかなか時間がなかったのですが、土曜日にようやく読めました。

f:id:morigaii:20201129131934j:plain

f:id:morigaii:20201129131959j:plain

進展は、、、覚束ないけれど。

www.nacsj.or.jp

 

 2010年の生物多様性条約第10回締約国会議会議が愛知県名古屋市で開催された際に決まった、生物多様性保全のための世界目標と定められた「愛知目標」。

ですがこの10年間を振り返ると、目標到達はほぼ「未達」だそうです・・・。

*なんだか「愛知」って名前が付いた時点で、、と思ってしまうのはうがった見方かも知れないけれど;愛知は実際物作りには熱心でも環境行政に関しては今ひとつのイメージが強いから・・・。

勿論、何の意味もなかったわけでは無いそうですが。

日本での事例をイラストと数字で最初に紹介されていますが、全体に効果よりも課題の方が大きい感じです。しかしながら前進もあったようです。

海岸植生は、震災後の防波堤の悪影響をもろに受けたよう・・・。

 

もう、ウナギはレッドリストの代表格にまで成ってしまった、、にもかかわらず、相も変わらず現状を見ないままのウナギ食絶賛だったり、給食にまで出すのかぃ?

子ども達の中には密猟の現状について知っている子もいたのに(これには驚いた)。

 

変わったな、と思う面では従来の狭義的な自然保護論ではなく、経済や社会面でのプラスに訴えたり、それに繋げる方策であることが重視されてきていることでしょうか。

多くの人が共感できる入り口の作り方、、かぁ~~。

多分に「時代遅れ」な自然保護論が私の中にもあるのかも知れない、、でも、

自然を守るための付帯目標(経済とか)だったはずがいつの間にかその「付帯」がメインになっちゃって、本来の目標がないがしろになりそうな不安も感じるのですよね。ほら、例のSDGsだって。

 

ウナギの事に話を戻すと、単に「ウナギは絶滅危惧種だ!」と叫んでも効果無くて、持続的な生産方法をしているイオンを宣伝するとか、近い将来ウナギが食べられなくなってしまう日が来て、ご地域のなじみのウナギ料理店も潰れざるを得なくなるからそれは日本文化の喪失でもあるので、今の内に手を打たないと、という伝え方、ということでしょうかね・・・。

あ、そうだ、むしろ高級鰻料理店店主さん達がこのことに考えて立ち上がると良いかも!こういったお店で何割か出自がしっかり分かって違法でない、持続的管理が出来ているウナギを扱っていくようにしていけば、意識も少しあり、かつ財力ある人が選択して行けるよね!→そうなったとしたら果たしてそう選択するかどうか?

(私はウナギを食べるそのものを否定ではなくて、今の現状を知らない、または知りながら行動を見直さない事に危惧を感じるので)

(似たような発想ベースはマルミミゾウの象牙を三味線のバチに使う古典芸能界で、このことを声高に非難なのではなく話し合いに持って行った人の話が熊谷さとしさんの本でありました。私は、、しがない庶民なのでイオンの取り組みを応援することにします!)

 

あと、最初読むのに気合いを入れたのですが、その割りには意外とすんなり読めた「グリーンディール」について。

もう欧州では社会経済の仕組みを環境保全を上位に置いて設定してきていることが書いてありました。これはこの前の谷口たかひささん講演でも似たようなお話しがあって、ヨーロッパでは環境を守ることが経済活動になっている、環境保全をすることで経済が廻っていく、と言うことでしたね。日本はまだまだ環境よりも経済が先、と言う感覚で環境保全は進んで行っていない中。

20年前から日本のこの面の遅れは言われてきていましたが。

何しろ環境教育に割く時間も日本と違うそうなので。

 

そんな欧州の片鱗をこの前のTBSテレビ「世界 不思議発見」でのフランス・パリで見ましたよ。

近距離は車移動ではなく、自転車移動に変わったこと、公園の敷地などに炭酸水を供給する場所が出来て、散歩やジョギングの合間に人々が自由に持参のボトルに入れることが出来ることなどが出ていて、

CO2排出削減やペットボトル削減に繋がっているのですね。

フランス・パリはやっぱり面白いですねぇ・・・。辻仁成さんが出ていた。

*昔行ったときは車がぶんぶん走っていて、交通ルールもへったくれも無くて、道路渡るの注意が要りました(苦笑;)

 

日本も欧州にもう少し近づくくらい、環境への取り組み変わらねば。

 

欧州ではなくて、ニューヨークですが、環境教育の取り組みでこんなのもあります。

アメリカも環境に対して課題多い国ですが、日本との差はやはり感じる・・・。

 (日本で何もしていないわけではなくて、この地域でも学校教育の場や、独自のNPOでマイクロプラスチックについてのプログラムは最近も行われています。しかし、何よりの違いは、学校の環境教育で行政にアクションまで起こしたという事!日本では、多分ここまでは出来ていないでしょう・・・。)

 

vimeo.com