今年の十五夜と十三夜、どちらも晴天に恵まれた夜空の元、綺麗な満月を見ることができました。
さて、その十五夜、十三夜のお月見でのお供えに欠かせないのが、ススキ。
季節の風物詩ですが、このススキの季節について、まじめに見てこなかったのを感じたのが、2013年の事。
どういうわけか、この年のススキの花穂が出てきたのが10月4日と遅かったのでした。この年の十五夜は9月19日・・・。十五夜にススキが間に合わなかったのです。
同じこの年、8月21日にに飛騨に出かけていますが、そこでは既にススキが出ていたのに。
そんなわけで、豊橋は、お月見の時にススキは出ないのだろうか、と気になったことから、生物暦にこの年からススキも観察対象となったのでした。
というわけで、2013年~今年2020年までのススキの開花記録(穂が出て来る時期)と十五夜の日にちを見てみると・・・。
年 ススキ開花記録 十五夜
2013年 10月4日 9月19日
2014年 9月18日 9月8日
2015年 9月11日 9月27日
2016年 9月16日 9月15日
2017年 9月9日 10月4日
2018年 9月14日 9月24日
2019年 9月12日 9月13日
2020年 9月21日 10月1日
・・・と、なりました。
こうしてみると、2013年、2014年、2016年はススキの開花が十五夜(中秋の名月)には豊橋南部の少なくとも私の近所では間に合わなかった、ということになりますね。
去年の2019年はギリギリ1日前で間に合った、という感じ。
しかし、、ススキの開花日も結構年によって幅があるのですが、十五夜の日が毎年かなり違うので驚いてしまいます。
これが飛騨方面なら気にすることなど無いのでしょうね・・・。
ススキの状態は日本の中の各地によって、いろいろ違ってしまうようで、従ってお月見の時常にある地域もあれば、こちらのうようにばらつきがある所、または全く間に合わない地域も(南の方で)あるのかもしれないなぁ、なんて思ったりしています。
ここで十五夜などの日にちの設定がどう決められているのか知りたくて見たのがこちら。
旧暦で行っていたのであったなら、なおさら、豊橋ではススキは間に合わなかったことになる・・・。
十三夜か、または十日夜(こんな日もあるんですね)くらいからになったでしょうね。
更に、地域によってのススキの違いを最近知ることに。
ススキはカヤ「萱」とも呼ばれ、古民家の茅葺きに使われる事があり、秋の頃萱刈と言ってススキを刈ることが行われるわけですが(近年は限られた場所でしょうね)、毎年古民家の屋根修復のため、頑張って萱刈をしている岩手県は西和賀町での様子の写真をSさんのFacebookで見て、ハタと気がついたこと。
・・・それは、既にススキは芒の穂の綿毛も蒔き終えて、すっかり枯れた状態になっているのを刈られている事。背もかなり高いです。
こちらがその様子の画像。10月31日の様子。
しかし、同じ頃のご近所では・・・・・。
11月1日のご近所のススキ。セイタカアワダチソウがあるのも違いかも。
ようやく芒の穂が出始めたばかりで、中にはまだ葯が出て開花のものもあるほど。葉っぱもまだ青々としていて、西和賀での所謂「枯れススキ」とは様子が全然違うこと!!
確かに向こうは既に晩秋で紅葉も始まり、降雪もあるくらい(今シーズンは普通に雪のある年であって欲しいですね)なので、ススキの歩みも違うのでしょうね!
ススキ一つ取っても、地域でまるで違う様子になるんだな、と気づかさせられたのでした。