もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

ウナギについて考える勝手にキャンペーン、本読みました~!!

「結局、ウナギは食べていいのか問題」(岩波科学ライブラリー286) 

海部健三著 岩波書店(2019年)

読みました!!

以下のサイトを見つけて丁度7月21日土用丑の日に注文、そして8月2日の二の丑の日に読み始めたのでした。

https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/kekkyoku-unagi

そんなに難しくはなく、あっという間に読めましたが、これまで知らなかった内容が良くわかりました。

一見、まだまだ数的に大丈夫そうな感じすらしてしまうウナギですが、過去、とても膨大な数がいたリョコウバトの絶滅例もあることなどに触れていたり、絶滅を辿る「アリー効果」という言葉もありました。

それぞれ、熊谷さとしさんの本で(リョコウバト)、鷲谷いづみ先生の本で(アリー効果)読んだことがここでも書かれていた。

*そう、今までごく当たり前にいた生き物たちが、気がついたら減少、そして滅多に見られなくなったという出来事は、私の近所でも起こっているし、日本自然保護協会のモニタリングでも明らかになっている今、ウナギ(ニホンウナギヨーロッパウナギアメリカウナギ、など)にも同じ事が起きない、とは言えません。

衝撃なのが正規に漁獲したウナギの他に、違法に猟ってきたウナギが大半を占めていて、それはウナギが売られたり、料理として出されたりしているどの場所でも出回っていること、でした。違法な輸入もあるとのこと。

 

色々実際には規制が緩く、歯止めのかからないウナギ猟とその消費の現状があり、国もそろそろ抜本的な対策を講じて欲しいところです。

それから、世界的にニホンウナギワシントン条約で付属書Ⅱに掲載されて取引の規制が一定行われる可能性があるそうです。

国やウナギ関係者の方は反対だと思うけれど、今の日本じゃあ、歯止めをかけるのは遅いだろうから、ウナギの幸せと未来のためにはさっさと付属書Ⅱ扱いにした方がいいと私は思っています。

*日本という国は、世界に比べて、持続可能な生物資源活用の方法とかの取り組みは遅れている・・・。

 

本書でウナギをなるべく適正に、持続的な利用方法として扱えるよう、取り組みを行っている2例があり、身近なところでこんな企業があるんですね、知りませんでした。 

https://www.aeon.info/news/2018_1/pdf/180618R_1.pdf

 イオンなら、私の家の近くにもあるし!

確かにお店にはインドネシア産のウナギパック売っていますね。

ただ、、東三河産ウナギパックはまだ出自の分からないウナギの可能性もあるんだろうなぁ~、と手にする度に考え、戻すこの頃です。

 もう少しこの面を売り場でもアピールすればいいのに。しかし広告映像は「自然に近い水で育てて、ふっくらした焼き加減で」と人の消費満足のみのアピールばかりで、社会的な価値や使命については触れていない、これは一般の人がやはり他の生き物の未来のことや行方について関心が薄いことの現れでもあるのでしょうね。

あとは遠いところだけれど、こことか。

 

gurugurumeguru.jpどちらも現段階では、課題をクリアできているわけではありませんが、こうした取り組みは応援したいところだと思います。

 

代用食は効果にならない、とあったけど・・・。

北九州 魚部でのカフェでニホンウナギ大量消費を考えることのきっかけにと始めた、完全養殖(卵から大人になるまで)のドジョウを使った「どじょう蒲焼き丼」。

食べには勿論行けませんが、この取り組みを見て、私ももっとこのことを考えよう、と思うようになったので、そうではないと思います。

 

あと、意外な議員のあの方がウナギ関連の質問していたとは!!

 

そして、、ウナギの生息環境についても触れていますが、狭い国土日本でのダムの多さが数字で示されていて、改めてこの問題にも考えさせられたのでした。

そしてこのことはウナギだけではなく、様々な水産資源としての魚や生き物についても言えることとの文がありました。

と、本についてはここまで。あとはAmazon他ネット販売でどうぞ!!

 

ウナギについて、思ったこと。

私自身は、ウナギ、普通に好きな方ですね。しかし狂喜して食べるほどではないですね~。

ウナギが食べられるお店か、鮒寿司が食べられるお店か、ごちそうになるならどっち?と言われたら鮒寿司の方を取るね・・・(こちらも絶えるほどには食べたくはない)。

 以前は時折スーパーでパックを買って家で食べていました。

さて、ウナギ、今後どうする??

流石にコンビニなどで安価に売られているウナギフーズをイージーに食べようとは思わない・・・。

かといって、老舗などのウナギ店に行って食べるのは敷居が高い・・・。

結婚に当たって両家顔合わせの時、実家の親が近くのウナギ屋さん予約したとき、ひつまぶしが出て始めて食べたのですが、だし汁ではなくてお茶だったのが残念で、だし汁で食すひつまぶしは食べてみたいと思ったのですが、今はうな重の量自体、敬遠したい年齢であるし・・・。

 

やはり頑張ろうとしているイオンさんで我が家でも入手しやすいウナギパック(出自不明ウナギを掴む可能性も高いけれど)を、年に1回買って、有り難く大切に頂くのに留める、ということになりそうです。むしろ持続可能化しやすいインドネシア産を買う方が合理的かも知れませんね。それから応援メッセージも届けても良さそうですね。

 

ましてSNSなどでウナギ食べたことをはしゃいで報告はしたりはしません。。。

(無用なウナギフィーバーは見ていてやりきれない)

 

どうか、ウナギが好きで、しかしちょっとでも環境のこととか自然のことを気にかけている、という意識があるのならば、食べるなとは言わないまでも頻度は最小限に留めるとか、ウナギが絶滅する可能性もあるのだと言うことを、しっかり心に留めて、出来ればその事も合わせて発信していただけませんか?

消費者で出来ることもあるのだから!

(結局は消費を抑えること、ウナギの回復を計ることの両方が必要なのだそうです)