もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

国際生物多様性の日に(ご近所の自然観察) 続き

近所には、在来種もあるけれど、外来種の植物も結構多いです。

 

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セイヨウヒキヨモギ

この日、M池の土手に見慣れぬ黄色い花の植物を発見。このような場合、まず外来種だろうなぁ、と思い、帰ってから調べたら、セイヨウヒキヨモギであることが分かりました。勿論外来種。ヨーロッパ西部原産だそうです。元はどうやって逸出したのだろう?

 

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イカさんは在来植物です!

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イタチハギ

昔、汐川干潟で在りし日のO先生が手にして調べよう、と話していたことを思い出すイタチハギも外来種です。元は砂防用、生け垣用にと導入された北アメリカ原産の植物なんですね。

外来種の広がりの要因は、意図的な植え込み、移入、逃げ出して広まってしまったもの、海外からの肥料に種子が混じっていたなど様々です。

 

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モンキアゲハの求愛飛翔

チョウたちも動きだし、やがてトンボの季節にもなる。

 

 

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もうすぐ終わりになるスイカズラ

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ホウネンエビが今年も出た田んぼで・・・。

 今年もホウネンエビがお馴染みの水田に現れました。しかしその田んぼにキャンディーの包み紙が浮いていた・・・。

生物多様性の危機に関わる諸問題や課題は、身近なところにも目にすることができます。身近なところで、世界的な事も見ながら、考え、行動できる人が増えて欲しいと思っています。

しかし、最近感激している北九州・魚部のマガジン(この「面白さ」とは知識的な面白さとか享楽的な面白さとは違う次元であって、生き物の知識と想い、それは生物多様性と人との関わりの意義を具体的に示していることや、単に生物だけに留まらず、廻りの人の暮らしのこと=ゴミや水問題のための石けん工場見学、河川自然再生に伴う市民合意のことにまでまなざしがある)にも書かれていたように、近くの自然と関わらなくても誰もが生きていける、関心を持たなくても生きて行けそうな社会で、生物多様性は無関係の出来事と捉えられてしまっている事を感じることが多々あるのも事実。

自然や環境の事を知っていくこと、それは楽しさだけではなく、見たくないこと、知りたくなかった現状などを知ってしまうことにもなるのですね。

それを見続けていくことで、極端になると自ら病んでしまうことになってしまうか、または自己を守るために敢えて見ないようにしてしまう、考えない(楽だからね;)という道を選んでしまうこともあるでしょう。

問題の解決や廻りとの自然環境への保全や意義への合意形成は、そう簡単にはいかないのであるし、年を取れば限界を感じることもあります。

もうそこは見ないで老後の楽しみだけ追い求めて、心配する必要のない自然景勝地を訪ね歩いて過ごせばいいや、と思うかも?

 

・・・・・しかし、「見ないこと」「考えないこと」は、それは次世代に課題のツケを押しつけることでもある・・・。

 

自身を駄目にしないようにしながらコントロールして(なるべく)、問題について考えるのをやめず、できることを模索して、生きていく、これしかないのだけれど、そうしながらこの「国際生物多様性の日」のことを無駄にしないようにしていきたい、そういった所かな、と思う私でした。