もり~ゆ 野巡りの日々、第3章

身近な場所を始め、自然のことなどを書いていきます。

正に、こうだったらいいのにな、という活動の体現例、いや、凄いです!

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北九州 魚部 マガジン「ぎょぶる」と一筆箋

中日新聞で、北九州・魚部という自然系活動をしている方が、岐阜を取材してマガジン特集を作ったという記事を目にして、サイトを見つけ、試しにマガジン2冊購入しました。

一筆箋も何点かネット通販していて、その中で可愛いものを選んでこちらも購入。

こちらで扱っています。

https://gyobu.thebase.in/?fbclid=IwAR2sXWGi-hQ4UGNfgUrDQV0lzIO_ec1prSo0qZEW046Kv8fsz8sZoioor-U

 

サイト見て、新聞でも見ていて、野生の魚類などを主に見ているらしいので、ちょっとマニアックかな、と思うものの、内容が興味があったのでした。

今右の7号を半分過ぎまで読んだところです。

届いてパラパラ見た感じからして、内容が濃くて、圧倒的に面白そうで、見かけ倒しやさわりだけで終わってしまう感じはなく、まるで、例えるならあんこが尻尾までしっかり詰まっているたいやきに巡り会えた感じ。或いは表層だけ刺さっているのではなく、芯にまでしっかり食い込んでいる感じのような、そんな充実した中身。

でも変なストイックさはまるで無く、好き、と楽しいが伝わってくる感じ。

そして、途中ですが読む度に「へぇ~!!」と唸ったり、「わかる!!」とクビを縦に振りたくなるような内容ばかりです。

 

自然系活動でいつもイメージにある「こうだったらいいのにな」という形を正に体現している場所だと思うのです。

専門的な内容もありながらも、決してマニアックすぎず、敷居は高くないです。お魚や小さな水生昆虫についても抵抗なく読めてしまいます。

そして保全の事もしっかり取り上げています。

遊び心もありながらも、某アウトドア誌のような軽薄さはないですし、

調査や観察活動、そして行政や開発サイドとの協働で生き物への影響を回避するよう働きかけたりする活動報告もあります!!あの日本自然保護協会会報をある意味凌ぎそうな感じです。

(NACS-J=自然保護協会は根幹は間違ってないですが、普及啓発の発想は時に外れ感が否めなかったりする;また、以前お世話になった方に寄れば「かったるい」との評も;あの頃の会報まだ今より気骨があったと思うのですが)

所謂保護活動で開発そのものを止めたというような事例は無いですが、生き物の生息環境の影響の少ない工法に変更になるプロセスに繋がる活動をしたり、その後の生息の確認をしたりしています。

凄い!どうしてここまで活動できるのだろう?

勿論、魚部さんの独自の動きだけではなくて、北九州にある博物館や専門家、学会などのネットワークや行政などの機関でのある程度の理解など、廻りの環境に対する意識もあるのだろうと思います。

それでも、活動の機動力や部員さんの想いや底力があるからこそ、でもあるのでしょう。

7号の「身の回りの自然に私たちはどうかかわっていくか」の所で「自然を楽しむ」ことがそこの自然が今後もこうであってほしいと「自然の無事を願う思い」になり、啓発などの活動に繋がっていくという文に、確かに、と納得するのでした。

そして存在を知ることで関心を生み気付きに繋がる、または生き物の発見に嬉しくてはしゃぐ傍らで無関心な反応、についての記載も。

改めて、自然環境問題での最大の敵は、知識の有無ではなく「無関心」なんだと認識させられたのでした(関心のあり方によっては、自然への利己的な関心=写真撮るためだけ、見たいだけで生息地への過剰な踏み込みによるダメージ、の弊害もあるので注意が要りますが)。

これは自然観察関係に関わっているはずなのに、関心や気持ちがない反応に、ある場所で何度も遭い、ショックや気持ちが萎える経験をいくつかしてきたことがあるので更に共感できてしまいます。

 

7号残り、そして岐阜特集も読むのが楽しみです!!

 

生物多様性条約会議、愛知じゃなくて北九州でやったら良かったのに・・・。そう思ってしまった位だよ。

いえ、愛知でもがんばっているけど、東三河でここまでできるだろうか、と言うと考えてしまう、いえ、東三河にだって頑張っている人や活動体はあるのでそういうところは応援したい。

ただ、、これまでいたところとの現状は「無関心」が多かったことを思うと・・・。

 

ここしばし、コロナ過で出かける範囲が限られたり、今の季節、去年もそうだったように不調(自律神経)がまた出ていて抜けるのに時間がかかるのと、近所で最近伐採など数件目にしたりしているので、どうしても気落ちが起こってしまいがちですが、このマガジン読むとまだ世の中希望がある、と思えるかな。

 

北九州の人に限らず全国に部員がいるそうです。加入考えてみるかも知れません!貢献するなら気持ちのある活動している所の方にやはりしたいと思いますものね!!

 

買った一筆箋の虫さんは、魚部の活動の象徴ともなったこともマガジン読んで知りました!

 

*9号の岐阜特集もただいま読んでいます。気になって読み出すともう止まらない(苦笑;)こんな体験は去年秋に読んだ「トーヴェ・ヤンソンとガルムの世界」以来かな。

水生昆虫を調べている人の記述で、「やはりゲンゴロウ類やガムシ類、コオイムシが泳いでいる姿を見ると嬉しくなる」とあり、そうだよね、と共感してしまいます。

私は水生昆虫それほど詳しいわけではありませんが、この感覚にはなるので生き物好きとしては、自然な感覚なのだな、と。

しばしこの共感できる場に自分は飢えていたんだな、、とも言えますね。

生き物好き、心ある生物屋さんにお薦めです!!

ただ、自然について親しんでみよう~と入り口に立った人にはやや沼な感じかも知れませんね;この辺はすでにある程度片足突っ込んだ側の視点とは同じではないとは思うので。