SNSでは、なんでもブックカバーチャレンジとやらが流行っているようですが、そういうのとは関連はありません;
何より、本自慢の目的でもないです;活用していないものが殆どなので・・・。
今みたいに通信描いたりするようになったのは、これらの本を手がけた方々への憧れから、 になります!(決して同じにはなれない;)
右から、
「ハンドブック海上の森の花・虫・樹」ものみ山自然観察会・海上の森ネットワーク著拳出版(1997年)*執筆・編集は武奈明さんとなっています。
「海上の森の詩」ものみ山自然観察会編 七賢出版(1995年)
「自然を楽しみ学ぶための自然楽習手帳」高山短期大学飛騨自然博物館学芸員 小野木三郎編著(発行年は不明)
「海上の森の詩」の目次より。ササユリの点描画。
観察会資料などで、当時自然のことを教えてくださった方が描いた絵がとても素敵でいいな~、と思ったのです。勿論とても同じにはなれません;
どんな風に描いていたのか、などは具体的には聞かずじまいでした。我流ではあったそうです。
もうお一人・・・。
岐阜県で自然観察会や保護活動をされてきた、小野木三郎先生のこのテキストは貴重です!
飛騨の自然について手描きの絵で解説してある、しかも非売品。昔、双六山に登っての自然観察ツアーに参加の折、いただいたのでした。今はその企画は行われなくなってしまいました・・・。
小野木先生については、後半でも。
次は絵を描くのに買ってみようか、と思ったり、描いた絵自体が好きで買ったものから。
「ネイチャーアート入門」松原巌樹著 財団法人せたがやトラスト協会(1995年)
自然関係の本を描いている方ですね。
買ったはいいけれど、子育ての忙しい最中、見て実践、はできず;
鳥や植物は現地でスケッチを、と書かれています。ひえ~~;;
またお薦めの画材も紹介しています。
私、子どもの頃、水彩苦手なこともあり、絵の具等は絵のために用意したりしていないんですよね;;
「野の花さんぽ図鑑」長谷川哲雄著 築地書館(2009年)
長谷川哲雄さんの絵は、本当に素敵で、何冊か持っています。この本もシリーズで全3冊あります。
これは主に読むための本ですが、この本の巻末に植物の描き方について載っています。
やはり、、現地でスケッチが信条としている。絵の具などの画材も紹介。
と、
この2冊を見る限り、自分が絵を描くのはなんだか敷居が高いのかな~、なんて思ってしまいますが、
こんな描き方を推奨している本もあるのですよ。
「新 ”タマゴ式”鳥絵塾」谷口高司・谷口りつこ著 文一総合出版(2012年)
何と、卵を2つ描いて、そこから描き込んで野鳥が描けるよ、というもののようです。
これ見て実践は、していないです;これを買った当時も忙しい最中・・・。
スケッチの薦めもやはり載っています。
画材のお薦めに、水彩色鉛筆、しかもファイバーカステルを推しているとは・・・。
因みに教室も開催しています(今はやはりコロナの影響で中止が相次いでいる模様;)。
さて、私の知り合いには、植物の絵を描く、または描いていた人が何人かみえます。たまたま偶然、自然関連で知り合いになって、絵を趣味で、または半ば仕事で描いていた、という。
植物を描くとき、実物で見る場合もあれば、写真を撮ってそれを見て描くこともしていると話していました。
検索で植物を描くことについて見てみたところ、やはり実物を見るのが一番としながらも、写真で見て描いても良いけれど、とあるように、写真を見て描くことも有り、であるようです。
で、更に、、こんな本も売っていることが分かりました。へぇ~~、そうなんだ~~!
所で、観察会のための説明用などの絵、ということについては、こちらの本に少し辛辣なことが書いてあります;;
「哺乳類観察ブック(ニッポン里山探検隊シリーズ・1)」熊谷さとし著 人類文化社(2001年)
これは主に哺乳類の観察の仕方について書かれている本ですが、後半に観察会を主催することについてのノウハウや注意点なんかも載っていて、そこに、観察会資料用としての絵についても載っていて、
「伝えるための教材としての絵がへたくそ(見分けが付かないような)」な資料が多い、とあります。手作り感でで描いた人も一生懸命だったのだろうけれど、参加料に資料代込み、と書くのは失礼だとあります。
絵を描いた若い女の子「まゆみちゃん(フィクション)」が登場して嬉しそうな様子の脇で「悪気はないんだよねぇ・・・。」と困惑する熊谷さんの自画像が。
これは、結構痛いです~~。
私は、通信初期の頃などは、かなり、「まゆみちゃん」だったと思います(因みに通信自体はこちらからお金取ってはいません;郵送切手を任意で送っていただくことはありますが、これも強要はしていないです)。
*この本での観察会の開催のあり方や意味について記載しているところは、今読んでも頷くことがかなりあって、観察会を行っている人は是非読むと良いのじゃないのかな、と思います。そう、目的を見失った観察会にならないためにも。
さて、今の私がなんとかこうしているのは、当時の通信読者の方のおかげでしょう。あの頃の下手な絵では、ツッコミや指摘があっても当然なほどだったと思うのですが、それはせず、好意的な感想を頂けたことが大きかったと思います。あの頃もしだめ出しばかりだったなら、今通信続けていなかったかも知れません。「また頑張ってみよう」と思えたからこそ、続ける内にぞれなりに前よりはましになるよう、努力しながらここまで来た気がします。
本当にありがとうございます。
御礼は、今後も精進することで返していかねばね。
ここでの締めくくりは、やはりこの1冊。
「描いて見よう身近な植物」小野木三郎 地人書館(2012年)
小野木三郎先生の、植物をよく観察して描いてみよう、という本です。良く見て描くことで植物の観察が深まり、分かることがある、という内容で、単に絵の描き方のみならず、その植物の成り立ちや、保護への思い、そしてぴりりと辛辣な世間への一文が読めます。もう一回読もう。読んでみて、今度は実際の場所でスケッチする時間と機会を作ってみたくも自然になる本とも言えます。
小野木先生の観察会の仲間の方の絵も掲載されています。先生自身、「描き方は我流で個性的であっても構わない、植物を良く見ること、続けて描くことが大事!」と言われています。
小野木先生は、理科教諭をされ、そして博物館学芸員としての経験も持っています。本書を見れば、描かれた絵は図鑑や図録に通用できる絵を描かれていることも分かります。
しかし、そのことを笠に着たり、他者にひけらかせるような感じではないですね。なにより辛辣なことも言いながらも、隠れた優しさがあります。
さて、まだもう少し自粛はした方がよいようなこの時期、今一度これらの本、改めて見てみるのも良いかも。
*本のタイトル書き加え、加筆修正しました。次回は締めくくり。